- バレエ留学
- 2024/12/22
【バレエ留学】ロシアバレエ学校の食事を大公開|留学経験者が解説!
バレエ学校ではどんな食事が出てくるんですか?バレエ留学をすると太るって聞いたけど本当?
このような疑問に答える記事を書きました。
本記事ではバレエ学校の食事を画像付きで紹介しているので、どんな生活を送るかのイメージが具体的にできるはずです。
2016年から2020年の4年間、ロシアのバレエ学校に留学していた私が実際に食べていた食事を紹介します。
「バレエ留学をすると太るって本当?」などのよくある質問にも答えているので、最後までチェックしてくださいね!
バレエ学校の食事は1日3食+おやつ
ロシアのバレエ学校では寮生活をしている学生が多く、毎日の食事はすべて学校の食堂で提供されます。
- 朝食:メイン、パン、温かい飲み物
- 昼食:サラダ、メイン、スープ
- 夕食:サラダ、メイン、果物、乳製品
上記のような構成で提供されており、昼食が1番ボリュームのある食事となっています。
それに加えてパンやお菓子などが”おやつ”として配られていました!
メニューの種類は豊富ではなく、7種類くらいの料理が組み合わせを変えて提供されるといった感じです。
栄養バランスやカロリーが考えられていて、成長途中の若いバレエダンサーをしっかりとサポートしています。
ロシアのバレエ学校の食事
実際にわたしがバレエ留学中に食べていた食事を、「朝食」「昼食」「夕食」の3つに分けて紹介します。
朝食(Завтрак)
ロシアのバレエ学校で食べていた朝食メニューを2つ紹介します。
No.1(カーシャ、ハムパン、ミルクティー)
- カーシャ
- ハム+パン
- ミルクティー
この日の朝食メニューは、伝統的な穀物料理のカーシャ(Каша)でした。
カーシャ(Каша)とは
スラブ諸国で親しまれる伝統的な家庭料理。
「お粥」のような料理で、そばの実や小麦、米などを煮込んで作られます。
写真①は米、写真②はそばの実を煮込んで作られたカーシャになります。
お腹にも優しく、満腹感をキープしてくれます。
ロシアの家庭では子どもの成長を支える「健康的な食事」として、昔から重宝されています。
No.2(ザピカンカ、バターパン、レモンティー)
この日の朝食メニューは、ザピカンカ(Запеканка)と呼ばれるロシア料理でした。
- ザピカンカ
- バター+パン
- レモンティー
トヴァローグ(Творог)と呼ばれるカッテージチーズに、卵を混ぜてオーブンで焼いた料理になります。
ザピカンカ(Запеканка)とは
ロシアの家庭料理のひとつで、オーブンで焼いたグランタのような料理。
甘いものから塩味のものまで味のバリエーションがあります。
シンプルでありながら深い味わいを楽しめるロシアの代表的な家庭料理です。
昼食(Обед)
ロシアのバレエ学校で食べていた昼食メニューを3つ紹介します。
No.1(ボルシチ、マカロニ、ハンバーグ、サラダ)
- トマトときゅうりのサラダ
- ボルシチ
- マカロニ
- 牛肉のハンバーグ
- ジュース(おやつ)
昼食にはメイン料理に加えて、スープが付いてきます。
この日のスープは、日本でも有名なボルシチ(Борщ)でした。
ボルシチ(Борщ)とは
東ヨーロッパ諸国で人気のある伝統的なスープ料理。
赤い色のスープが特徴的で、ビーツ(赤カブ)が主な材料となっています。
ボルシチにはニンジンやジャガイモ、キャベツなど野菜がたくさん入っており栄養満点です。
わたしの大好きな料理のひとつです!
ロシア料理には乳製品が多く使われており、ボルシチにもスメタナ(Сметана)と呼ばれるサワークリームが入っています。
No.2(ポタージュ、マカロニ、ハンバーグ、サラダ)
この日の昼食は、日本の給食でも出てきそうなメニューでした。
- ニンジンや干しぶどうのサラダ
- じゃがいものポタージュ
- マカロニ
- 鶏肉のハンバーグ
メインはお米の入ったハンバーグとマカロニで、スープはじゃがいものポタージュです。
スープが毎回熱々で、よく舌をヤケドしていました。
ロシアではパンに加えて、マカロニやじゃがいも、そばの実などが主食として食べられています。
No.3(シー、マカロニ、ハンバーグ、サラダ)
- ビーツとナッツのサラダ
- シー
- マカロニ
- 鶏肉のハンバーグ
この日のスープは、シー(Щи)と呼ばれる料理でした。
シー(Щи)とは
ロシアの家庭料理。
キャベツがメイン食材の酸味がきいたスープ。
ロシアではビーツ(赤カブ)を細かくスライスして、生サラダとしても食べられます。
夕食(Ужин)
ロシアのバレエ学校で食べていた夕食メニューを4つ紹介します。
No.1(ソバの実、ハンバーグ、サラダ、紅茶、りんご、ジュース)
- キャベツとパプリカのサラダ
- 茹でたソバの実
- 牛肉のハンバーグ
- 紅茶
- りんご
- さくらんぼジュース
この日のメインは、茹でたそばの実と牛肉のハンバーグでした。
ロシアではそばの実を主食として、お米のように食べられています。
茹でたそばの実はホクホクとした食感で、ほんのりとソバの味がします。
そばの実と焼き魚の組み合わせが好きでした!
No.2(アズー、サラダ、レモンティー、ヨーグルト)
- キャベツとパプリカのサラダ
- アズー
- レモンティー
- 麦入りヨーグルト
この日のメインは、牛肉とじゃがいもを煮込んだアズー(Азу)という料理でした。
アズー(Азу)とは
ロシアのタタールスタン共和国に由来する伝統料理。
肉と野菜を煮込んだ酸味のあるシチューのような料理。
発酵させたキャベツ(ザワークラウト)の入った、酸っぱい味付けのサラダが多くでてきます。
No.3(ピラフ、サラダ、レモンティー、バナナ、ジュース)
この日の夕食のメインはピラフでした。
- キャベツとセロリのサラダ
- ピラフ(ゆで卵つき)
- レモンティー
- バナナ
- ミックスジュース
ピラフのお米にはタイ米のようなパラパラとしたお米が使われており、ピラフとの相性が抜群です。
個人的にはパラパラのピラフの方が気に入っています!
バナナはロシアでも変わらずの美味しさです。
No.4(ピューレ、焼きシャケ、サラダ)
頻度は少ないですが、魚料理も出てきます。
- キャベツとニンジンのサラダ
- ジャガイモのピューレ
- 鮭のチーズ焼き
この日のメインは、チーズをのせて焼いた鮭でした。
日本の鮭より脂身が少なめで、淡白な味です。
塩漬けの魚の切り身がそのまま出される日もあります。
バレエ学校の食事に関するよくある質問3つ
最後にバレエ留学の食事に関するよくある質問を3つ答えてきます。
- 質問①:自炊することは可能ですか?
- 質問②:バレエ留学すると太るって本当ですか?
- 質問③:日本から持っていった食べ物はありますか?
質問①:自炊することは可能ですか?
わたしの留学先では、自炊生活はできませんでした。
というのも寮にある調理設備といえば、電子レンジと給湯器だけだったからです。
そのため食堂でご飯を食べるしか、選択肢がありませんでした。
「どのバレエ学校に留学するか」「寮もしくはアパートのどちらで生活をするか」によって、自炊ができるかは大きく変わります。
質問②:バレエ留学をすると太るって本当ですか?
バレエ留学をすると太りやすいのは事実です。
それには次の3つの理由があります。
- 親のサポートがなくなる
- 食生活が変化する
- 人間関係などのストレス
留学生活のストレスを食べることで発散させてしまうと、結果として太ってしまいます。
ただし消費するエネルギー量(運動量)は増えているので、普通の食生活を送っていれば太ることはありません。
質問③:日本から持っていった食べ物はありますか?
バレエ留学中には食には困りませんでしたが、やっぱり日本の味が恋しくなります。
わたしは以下の写真にあるような日本の食べ物を持って行っていました。
- カップラーメン
- お菓子(おせんべいなど)
- 調味料(ラー油、醤油、七味唐辛子、ドレッシングなど)
- ガム
国際郵便(EMS)を使って、ほかの荷物と一緒に送ってもらったこともありました。
自炊ができない環境では、調味料などの常温保存のできる賞味期限の長い食べ物が重宝します。
まとめ:バレエ学校の食事
今回の記事では、バレエ学校の食事を写真付きで紹介しました。
- バレエ学校の食事は栄養管理されている
- 寮生活の場合、1日3食+おやつの食事が提供される
- やっぱり日本食は恋しくなる
バレエ学校ではしっかりと栄養管理のされた食事が1日3食提供されます。
運動量の増えるバレエ留学では、しっかりと食べて栄養を取りながら体型管理を心がけましょう!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。