- バレエ留学
- 2024/10/25
【海外留学】バレエ学校の寮生活のあれこれ(部屋・食事・規則)
バレエ学校に留学を考えているあなた!
海外のバレエ学校に留学する人は、寮で生活するイメージです。寮生活ってどんな感じなの?
なんて考えていませんか?
この記事では、ロシアのバレエ学校に留学経験のある筆者が、実際の寮生活の様子をお伝えしてきます。
「寮の部屋はどんな感じ?」「何人部屋で暮らしている?」「お風呂・洗濯は?」
「食事はどうしてる?」「寮にルールってあるの?」
などといった疑問が解決できます!
留学生はみんな寮生活
わたしの留学していたバレエ学校では、留学生はもれなく全員、寮で生活をしていました。
理由は簡単で、ひとり暮らしをするより安全だからです。
簡単に、学校の寮で生活をするメリット・デメリットをまとめると、下記のようになります。
- 防犯対策がしっかりしており安全
- 毎日の食事が用意される
- 学校に近い(徒歩30秒)
- 自炊ができない
- 門限などのルール(規則)がある
バレエ学校では、ロシア人でも他の地方に住んでいる学生も多いです。
そのためロシア人も含めて、全生徒の半分くらいの学生が寮で暮らしてました。
もちろん、自分でアパートを借りて生活をする方法もあります。
ただ、ロシアでは外国人が自分でアパートを借りるための手続きが複雑です。
さらに「中学生や高校生くらいの年齢のひとり暮らし」を親が心配するのも理由の一つだと思います。
ましてや「おそロシア」で、、。
というわけで、わたし自身も寮生活を送っていました。
留学生は専用フロア
暮らしていた寮は、ロシア人男子、ロシア人女子、留学生の3つのフロアに分かれていました。
なぜか留学生のフロアだけ男女共同でした。
各フロアごとに、テレビやソファー、掲示板などのあるホール(集会場)、トイレ、洗面所、冷蔵庫などが共用であります。
共用部分は毎日、掃除のおばちゃんが毎日キレイにしてくれます。
また、寮の中はすべて土足です。
ただ、靴で生活するのは大変なので、室内履きを用意すると便利です。
室内履きはクロックスがオススメです。
理由は、寮が土足なのが関係しています。
雨や雪の降った日は、寮の廊下が水浸しになるからです。
スリッパだと水を吸収して、すぐにカビてしまいます。
実際に、わたしがスリッパをダメにしました。
わたしのようにならないためにも、室内履きはクロックスにすることを強くオススメします!
寮母が手助けしてくれる
フロアにごとに担当の寮母がいます。
お母さんみたいな存在です。
なにか困ったことがあれば、いつでも相談できます。
例えば、郵便局に荷物を取りに行くときやビザの更新のため顔写真が必要なときなど寮母に助けてもらいました。
ロシア語がほとんど話せなかった留学初期には、とくにお世話になりました。
また、お誕生日パーティーなど企画してくれたりと、なにかと退屈な寮での生活を盛り上げてくれました。
インターネット(Wi-Fi)完備は重要
わたしが留学していたころはなかったのですが、最近は寮にインターネット(Wi-Fi)が導入されたみたいです。
短期留学や初めての海外留学する人にとっては、寮にインターネット環境があるのとないのとでは快適さや安心感がだいぶ違います。
スマホで翻訳アプリやマップも使えないですからね。
日本でも不安です。
実際に、わたしが初めての留学をしたときは、寮の先輩に携帯ショップに連れて行ってもらうまでスマホが使えず、親にも連絡できませんでした。
最近では、だいたいの寮にインターネット環境があると思いますが、留学前にあるか確認しておくと安心です。
ケガや風邪のときは保健室
保健室と隔離室も寮にはありました。
日本の学校の保健室の先生のような人も24時間交代でおり、急に体調が悪くなったときでも安心です。
風邪などで体調を崩したときは、隔離室に移されます。
食事も隔離室で出されます。
そこ薬を出されることもあるのですが、もちろんロシア人向けの薬です。
海外の薬は、現地の人向けに作られたいます。
ロシアの薬は、日本人のわたしには効き目が強く、胃が荒れることも多かったです。
なので、わたしはなるべく日本から持参していた薬を飲んで治していました。
部屋は必要最低限
寮暮らしでは、相部屋が一般的です。
わたしが留学していた学校の寮でも、ほとんどが二人部屋でした。
留学生の人数が多いときには、三人部屋なんてのもありました。
- ベッド
- 机&イス
- クローゼット
- 温水パイプヒーター
部屋の設備は、必要最低限といった感じです。
シーツや枕カバーなどは、毎週交換してくれます。
また、誰がどのベッドを使うかは「早い物勝ち」もしくは「話し合い」で決めていました。
クローゼットなどの収納は、人数分の用意がないこともあります。
今は着ない(オフシーズンの)洋服などは、ダンボールやスーツケースにしましょう。
部屋のスペースを有効活用できます。
寮全体に温水パイプが張り巡らせてある。
寒い冬のイメージがあるロシアでも、建物の中はとても暖かいです。
Tシャツでないと暑いくらいです。
冷房機能はないですが、夏でも夜の時間は涼しかったので不便と思ったことはありませんでした。
一番暑い時期は、夏休みで日本に帰っていましたし、、。
コンセントは、部屋のカドに設置してありました。
部屋によってはコンセントが一つしかない部屋も。
ベッドの近くなど、自分の使いたい場所の近くにコンセントがないのは不便です。
そういう時に、延長コードがあると重宝します。
好きな位置に電源口を持ってこれますし、させるコンセントの数も増えます。
日本から持って行くのも良いですが、必要に応じて現地で購入するのもありです。
ルームメイトについて
相部屋が多い寮生活では、いきなり知らない人と一緒に生活を送ることになります。
誰と住むかは学校側に決められますが、日本人と一緒になることが多いですね。
もちろん、他の国の子がルームメイトになることもあります。
バレエ学校は、日本以外の国からの留学生も多くいます。
わたしの留学していた時は、アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、韓国、ブラジル、スペイン、台湾などの国からの留学生がいました。
自分とは違う文化・価値観のある人と一緒に生活するのは刺激になります。
ですが大変な面もあります。
これは日本人は同士でもあります。
住みやすい寮での生活を送るためにも、言いたいこと・思ったことはハッキリ伝えましょう。
「部屋の掃除のタイミングどうする?」や「◯時以降は寝たいから静かにしてほしい」など。
しっかりと会話をすることがポイントです。
「何も言わない」=「問題ない」
と思われます。
もちろん人間同士なので、合う合わないはあります。
どうしても「この人とは一緒に生活できない」となれば、寮母などに相談してください。
食事は3食(+おやつ)食堂で。
食事は、毎日3食(+おやつ)食堂で食べることができました。
その分、寮には調理できる設備はなく自炊はできませんでした。
他の学校では、自炊のできる寮もあるみたいです。
食堂で毎日、ご飯は用意してくれるので食事に困ることはありません。
ただ、メニューの種類は少ないです。
何年か生活していると飽きてきます。
スーパーでお惣菜を買ってきたり、調理器具がなくてもできるサラダなどを作るなどの工夫して食事をしていました。
食べ物が姿を消す冷蔵庫
寮の冷蔵庫は、みんなで共有です。
多くの人が使っているので、冷蔵庫は常にパンパンの状態でした。
冷蔵品はまとめ買いするのではなく、なるべく必要な分のみを購入するようにしましょう。
これには、場所が少ない以外にも理由があります。
それは、冷蔵庫の中のモノがよくなくなるからです。
実際に、冷蔵庫に置いておいたチョコレートやヨーグルトが姿を消すなんてことがよくありました。
マジでなくなります。
なくなったものは素直に諦めましょう。
そして、自分の食べ物には必ず名前を書いておきましょう。
寮での洗濯は洗濯機の奪い合い
洗濯機がズラーッと並んだ部屋があり、空いていればいつでも洗濯ができます。
洗剤、柔軟剤は各自で管理です。
わたしは週に2回くらいのペースで洗濯をしていました。
日本の洗濯機と違って「ドアが開かなる」「永遠に洗濯が終わらない」などの故障がよくあります。
洗濯中にホースが外れて、水が滝のように流れ出たなんてこともありました。
また、夕食のあとの時間帯は混んでいますね。
みんなが洗濯をしたいので、洗濯の終わった洋服はポイッと、そこらへんに出されてしまいます。
靴下や下着などはバラバラになりやすいので、洗濯のときはいつも洗濯ネットに入れていました。
洗濯物の寮が少ないときは、ルームメイトなど一緒に洗濯するときもあるので、洗濯ネットはあると便利です。
湯船(バスタブ)のない生活
シャワーのみで、湯船(バスタブ)はありません。
一度に3〜4人が使えるシャワー室が男女別でありました。プールのシャワー室みたいな感じです。
床はタイル張りなので、サンダルを履いたままシャワーをしていました。
すべって転ばないためですね。
ロシアあるあるですが、よくお湯が出なくなります。
水圧が弱いなんてことは日常茶飯事。
本当によくあります、、。
学校の更衣室にもシャワーがあったので、レッスン後にシャワーを浴びてから寮に戻る人もいました。
寮生活のルール(規則)について
寮には、ルール(規則)が多くありました。
例えば、こんな感じです。
- 21時までに帰宅すること
- 23時までに自分の部屋に戻り寝ること
- シャワー・洗濯は22時まで
- 無断外泊禁止(外泊時には申請が必要)
- 寮での飲酒・タバコ禁止
- 調理家電の持ち込み・使用禁止
- ベッドには布団カバーをかけること
- 就寝時はスマホを充電しないこと
これは一例ですが、様々なルールがありました。
21時までに寮に戻るルールは、20時までリハーサル後に買い物したい日もあったので、時間ギリギリになった時もよくありました。
納得できるルールのありますが、なぜダメなのか分からないルールもありました。
「就寝時はスマホを充電しないこと」とかは謎です、、。
もちろん規則は寮によって違うので、参考程度にみてください。
まとめ
わたしの経験したバレエ学校での寮生活をまとめると、こんな感じになります。
- 寮生活は安全だが、いくつかのルール(規則)がある。
- 基本的に相部屋
- 食事は3食付きだが、自炊はできない。
- 冷蔵品にしまったモノはよく消える。
- クロックスと延長コードはあると便利
バレエ学校の寮生活のイメージはできましたか??
ぜひ、バレエ留学の参考にしてください!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。