- バレエ留学
- 2024/10/24
【実録】バレエ学校の留学生活の一日〜授業・食事・休日〜
海外のバレエ学校に留学を考えているあなた!
- 留学先で生活を送っているの?
- 学校は週に何回あるの?どんな授業があるの?
- ご飯はどんなものを食べてるの?
なんて考えていませんか?
この記事では、下記のように留学中の学校生活のついて詳しく紹介しています。
わたし自身、ロシアのバレエ学校に4年間留学していました!
この記事を通じて、留学生活(1日のスケジュール)のイメージができること間違えなしです!!
バレエ学校は週5日。休みは日曜日だけ(涙)
海外の学校の多くは、新学期は9月からスタートします。
わたしの留学したロシアの学校は9月から12月が前期、1月から6月が後期となっていました。
学校は、月曜日から土曜日までの週5日で、休みは日曜日だけした。
もちろん、クラシックのレッスンは毎日あります、、。
イメージは日本の高校とほとんど同じです。
実際に、わたしが留学中に受けていた授業の時間割を表にまとめてみました。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:00~10:30 | パソコン/ | ピアノ | フランス語 | パソコン | ||
10:50~12:20 | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック |
12:40~14:10 | ロシア語 | 社会 | 劇場史 | バレエ教授法 | ロシア語 | バレエ史 |
14:30~16:00 | レパートリー | 音楽史 | ロシア語 | ロシア語 | ロシア史 | 演技 |
16:20~17:50 | キャラクターダンス | デュエット | コンテンポラリー | キャラクターダンス | デュエット |
こんな感じで、朝から晩まで毎日ぎっしり授業がありました。
時間割を見ても分かるように、「クラシック」や「キャラクターダンス」、「デュエット」などのバレエ学校らしい授業がほとんどです。
また、座学の授業も多く、「バレエ史」、「音楽史」といった授業もあります。
ただ体を動かしてレッスンするだけではなく、音楽や歴史の面からもバレエを深く学ぶこともできます。
個人的に好きだった授業は「バレエ史」でしたね。
有名なバレエ作品の振付家が、どのような背景で作られたなどが学べて作品がもっと好きになれました。
それぞれの授業の詳しい内容については、別の記事で詳しく紹介したいと思います。
公演や舞台のリハーサルは授業のあとに
留学中に公演やコンクールなど、舞台に出演するチャンスは多くあります。
それらのリハーサルは、授業のあとです。
学校の掲示板にリハーサル予定が張り出してあり、毎朝その日のリハーサルを確認してから授業に向かっていました。
わたしの留学先では、年2回の学校公演、コンクール、学内発表会、地元のコンサート参加するなどの多く機会がありました。
また、バレエ団の公演に子役として出演する機会もあり、忙しい人は毎日リハーサルがある留学生もいました。
ロシア人と同じ授業
わたしは4年間留学していたのですが、最初の1年は留学生向けのロシア語とクラッシク、キャラクターなどの授業のみでした。
最初に1年間かけて、普段のレッスンや日常で必要なロシア語を身につけて、残りの3年は現地のロシア人と同じ内容の授業を学ぶといった感じです。
当然ですが、授業はすべてロシア語です。
わたしは「どうにかなるや」精神でいたので、何もロシア語を勉強せずに留学をスタートさせました、、笑
2年目からのロシア人との座学の授業がなかなか大変でした。
もちろん、最初の1年である程度のロシア語は身につけましたが、
実際にロシア人と一緒の授業を受けると、何について話しているかすらサッパリ分かりませんでした。
なので、座学の授業に出ても授業をボケ〜っと受けていました。
ただ宿題は出るので、課題のプリントを一言一句、意味を辞書で調べて、クラスメイトにも助けもらいながら、どうにか課題を終わらせていました。
わたしのようにならないためにも、留学前に少しでも現地の言葉を勉強しておくことをオススメします!!
バレエ留学生の一日のスケジュール
わたしは、バレエ学校の寮で留学生活を送っていました。
先ほど紹介した時間割の金曜日を例に、一日の流れを紹介するので参考にしてください。
- 8:00 起床
- 8:40 登校
- 8:45 朝食
- 9:00〜10:30 フランス語
- 10:50〜12:20 クラシック
- 12:20 昼食
- 12:40〜14:10 ロシア語
- 14:30〜16:00 ロシア史
- 16:20〜17:50 キャラクターダンス
- 18:00〜20:00 リハーサル
- 20:00 夕飯
- 20:00〜23:00 自由時間
- 23:00 就寝
寮での生活の様子は、コチラの記事で紹介しています。
8:00 起床
着替えや歯磨きなどの身支度して、学校へ向かう準備をします。
授業は9時スタートなので、朝は日本にいた頃よりゆっくりできます。
毎日リハーサルなどがあり、朝はギリギリまで寝ていました。
睡眠も大切です、、汗
8:40 登校
登校といっても、学校は寮の目の前にあるので道路を渡るだけです。
登校時間は30秒、、早っ、、!
ロシアのバレエ学校は、「自宅から通っている学生」と「寮から通っている学生」の2パターンです。
わたしの学校では、「自宅から通っている学生」の方が多かったです。
地方などの遠くに住んでいる学生は寮に住んでいるといった感じです。
ロシアっても、とても広いですからね(笑)
留学生は全員、寮に住んでいました。
8:45 朝食
学校に食堂があり、寮生は朝、昼、夕、すべて学校で食べます。
これは、留学中によく出た朝食の写真です。
- カーシャ
- パンの上にサラミ
- 甘いミルクティー
カーシャは牛乳のお粥みたいな料理で、ロシアでは朝食としてよく食べられています。
この写真のカーシャはソバの実のカーシャでバターがかかっています。
留学当初、わたしはこのカーシャは苦手だったのですが、ある日突然食べれるようになりました。
9:00〜10:30 フランス語
ロシア語でフランス語の授業を受ける、とても頭を使う授業でした。
授業の内容はほとんど覚えていません(笑)
10:50〜12:20 クラシック
日本の教室で受けていたレッスンと同じイメージです。
わたしのクラスの担任の先生は、週ごとにコンビネーションを変えていました。
毎週月曜日に今週のコンビネーションを渡されて、毎日ちょっとずつ内容が増えていくといった感じです。
今考えると、毎日レッスンのあるバレエ学校でないとできないやり方でしたね。
12:20 昼食
昼食は、授業と授業の間のスキマ時間を見つけて食べます。
この日のメニューはマカロニ、鳥のカツレツ、ビーツのサラダ、野菜スープでした。
ロシアの昼食はメイン、サラダ、スープという組み合わせが多いです。
- ビーツのサラダ
- マカロニ
- 鳥のカツレツ
- 野菜のスープ(じゃがいも、ピクルス、にんじん、玉ねぎなど)
この時間、食堂では惣菜パンなどを買うこともできました。
12:40〜14:10 ロシア語
留学生のみが受ける授業です。
文字の読み方、発音仕方などのロシア語の基礎をイチから教わりました。
上級生になると「エヴゲーニイ・オネーギン」や「罪と罰」などといったロシアの有名な作品を読んだりしました。
また、レッスン中によく聞くロシア語などをまとめて教えてもらったのがとても役に立ちました。
お昼のあとの授業は、睡魔との戦いです。
14:30〜16:00 ロシア史
日本の学校で日本史を学ぶように、ロシア学校でもロシア史を学びます。
終戦日などが日本で習った日付と違ったりしています。
16:20〜17:50 キャラクターダンス
バレエ作品に必ずと言っていいほど出てくるキャラクターダンス(民族舞踊)を学ぶ授業です。
クラシックの授業と同じように、バーレッスン→センターレッスンの順で授業が進んでいきます。
センターレッスンの方が、バーレッスンより長めです。
ハンガリーやスペインの踊りといった、日本ではたくさんの種類を学ぶことが難しいキャラクターダンスを週2回学べました。
授業の間の時間は20分と余裕があるように見えますよね。
ですが実際は、次の授業が「座学」→「実技(クラシックなど)」、「実技」→「座学」だったりすると、着替えやストレッチなどでとても忙しかったです。
18:00〜20:00 リハーサル
最初の方でも書きましたが、すべての授業が終わったあとに公演やコンクールのリハーサルが入ります。
コンクールや学内発表会に向けて、ヴァリエーションやパ・ド・ドゥを練習したり、学校公演にむけて全幕の作品の練習をしていました。
リハーサルは1回、1時間が基本で、忙しいときにはリハーサルは1日に2回ありました。
20:00 夕飯
- アズー(カレー味の肉じゃが)
- キャベツとパプリカのサラダ
- 紅茶
- 麦入りのヨーグルト
ロシアの夕飯はシンプルです。
お昼ごはんがメインっていう感じなのかな?
夕飯には、ヨーグルトなどの乳製品がかならず付いてきました。
(写真だと、左上の麦の絵のボトル)
ハードなリハーサルのあと、すぐに夕飯だと胃に入らない日もありました。
20:00〜23:00 自由時間
唯一の自由な時間です。
シャワー、宿題、洗濯、買い物、ストレッチなど、次の日に向けた準備などを寝るまでの時間にやっていました。
時間のある日は、寮の友達と遊んだり、散歩したり、YouTubeをゴロゴロ見たりしていました。
23:00 就寝
暮らしていた寮では、11時までに自分の部屋に戻るルールでした。
夜中は寮母がおり、急に体調が悪くなったときでも安心です。
毎日ハードなレッスンを送っているためか、留学中は8時間くらいは寝ないと次の日がツラかったです。
貴重な休日は超〜〜パラダイス!!
朝から晩まで学校にいるコトの多い留学生活において、休日はとても楽しみでした。
遠くのスーパーに買い物に行ったり、カフェやレストランに行ったり、クラスメイトの家に遊びに行ったり、時間がないと出来ないコトをとことん楽しんでいました。
クラスメイトのロシア人と一緒にサバゲーをしにいったコトもありました。
バレエ団の公演はタダで見放題
私の留学していたバレエ学校は、学生証を提示すれば近くのバレエ団の公演をタダで観れました。
基本的に立ち見なのですが、運良く席が空いていれば座って観ることもできました。
バレエ団の公演は月に4、5回くらいはあったので、比較的に授業の少なかった留学1年目は公演があるたびに劇場に行っていました。
他のバレエ学校でも無料とはいかなくても、学生なら格安でチケットが手に入るコトも多いみたいです。
学校が早く終わる日もある(まれに・・・)
運がいいと授業変更とリハーサルのない日が重なり、学校が14時くらいで終わる日もあったりします。
まとめ
今回は、わたし自身の留学生活の様子をまとめてみました!
海外のバレエ学校での生活のイメージは付きましたか?
バレエ留学生活は、しっかり準備をしておけば安心です。
留学に必要な持ち物なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。