おそらく、バレエをもっと本気で学びたいと考えている人なら、ロシアのバレエ学校に留学を考えてたコトがあるのではないでしょうか?
実は、ロシアには、国立のバレエ学校が全部で4校あります。
今回の記事では、そんなロシアの国立バレエ学校がそれぞれ、どんなバレエ学校かを解説します。また、留学するチャンスを掴めるコンクールやオーディションも一緒に紹介します。
バレエ留学の参考にして下さい。
[rtoc_mokuji title="" title_display="" heading="h3" list_h2_type="" list_h3_type="" display="" frame_design="" animation=""]ロシア国立のバレエ学校は4校のみ

バレエの文化は、ロシアで開花したと言われており、ロシアでバレエは「国の芸術・文化」として大切に守られています。
そんなバレエの文化を守るべく、ロシアにはバレエダンサーを養成するための学校がいくつかあり、そこのバレエを教えられる先生は、バレエ教師としての国家資格を持っている人だけです。
その中でも、国立として運営されているバレエ学校は、以下の4校のみです。
ロシア国立のバレエ学校
- ワガノワ・バレエ・アカデミー(サンクトペテルブルク)
- モスクワ・バレエ・アカデミー(モスクワ)
- ペルミバレエ学校(ペルミ)
- ノボシビルスクバレエ学校(ノボシビルスク)
ロシア国立のバレエ学校一覧
4つのロシア国立バレエ学校を、それぞれ紹介します。
ワガノワ・バレエ・アカデミー
基本情報
- 学校名:ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー
- 所在地:191023, г. Санкт-Петербург, ул. Зодчего Росси, дом 2(サンクトペテルブルク)
- 学校長:ニコライ・ツィスカリーゼ
創立281年をむかえる、ロシアバレエの歴史を創り上げてきた世界有数のバレエ学校のひとつです。ワガノワ・メソッドを作り上げた「アグリッピナ・ワガノワ」にちなんで名付けられています。
校長は、ボリショイ劇場でプリンシパルダンサーであったニコライ・ツィスカリーゼが務めています。
学校は、昔のロシアの首都であったサンクトペテルブルクに位置しています。街には、エルミタージュ美術館や、マリインスキー劇場など観光名所の多く、その多くが世界遺産に登録されています。
ワガノワ・バレエ・アカデミーには、毎年、約60名の定員に対してロシア全土から3000人以上の入学希望者が集まり、入学試験が行なわれます。
実に、倍率50倍以上という狭き門をくぐり抜けた人だけが、この学校で学ぶコトをを許されます。
卒業生には、イワン・ワシリエフやウリヤーナ・ロパートキナなど、数え切れないほどの有名なダンサーがいます。
日本人の留学生には、マリインスキー劇場に日本人として初めて入団した石井久美子(いしいくみこ)さんがいます。
留学許可が出るコンクール&オーディション
上記のコンクールで、留学許可やスカラシップをもらえるチャンスがあります。
また、栃木でワガノワ・バレエ・アカデミー公式の留学オーディションが毎年行われています。
モスクワ・バレエ・アカデミー(通称:ボリショイバレエ学校)
基本情報
- 学校名:ロシア国立ボリショイ・バレエ・アカデミー(通称:ボリショイバレエ学校)
- 所在地:119146, Москва, ул. Фрунзенская 2-я, д. 5(モスクワ)
- 学校長:マリーナ・レオーノバ
1773年に設立された、ロシアの首都、モスクワにあるバレエ学校です。
モスクワには、ボリショイバレエ団、モスクワ音楽劇場バレエ団、クレムリンバレエ団など、たくさんのバレエ団が本拠地を構えており、たくさんの卒業生がそれらのバレエ団で活躍しています。
有名な卒業生には、ナタリヤ・オシポワやマイヤ・プリセツカヤなどがいます。
ボリショイ学校には、海外からの学生が多く、留学生クラスも設けられています。
日本人の卒業生には、2017年にモスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞した、大川航矢(おおかわこうや)さんや寺田翠(てらだみどり)さんなどがいます。
留学許可が出るコンクール&オーディション
上記のコンクールに、留学許可やスカラシップをもらえるチャンスがあります。
ペルミバレエ学校
基本情報
- 学校名:ロシア国立ペルミバレエ学校
- 所在地:614000, Пермь, Петропавловская, 18(ペルミ)
- 学校長:ダリア・サスニナ
第二次世界大戦中に、レニングラード・バレエ・アカデミー(現:ワガノワ・バレエ・アカデミー)がペルミに疎開したコトがきっかけで設立されたバレエ学校です。
ロシアの中でも、ワガノワ・メソッドの原型が色濃く残っている言われているバレエ学校と言われています。
有名な卒業生には、オクサナ・スコールクやナデジダ・パブロワなどがいます。
日本人の留学生には、ロシア国立クレムリン・バレエでプリンシパルをつとめている小池沙織(こいけさおり)さんなどがいます。
また、ペルミバレエ学校は、ワガノワメソッドのバレエ教師を養成するための学校を日本に開校しています。
定期的に、ペルミバレエ学校のロシア人教師による、クラシックやキャラクターの講習会も開催しています。
留学許可が出るコンクール&オーディション
上記のコンクールに、留学許可やスカラシップをもらえるチャンスがあります。
また、株式会社TCI(ティーシーアイ)が主催する留学オーディションが、毎年3月に東京で行われています。
ノボシビルスクバレエ学校
基本情報
- 学校名:ロシア国立ノボシビルスク学校
- 所在地:630099, г. Новосибирск, ул. Каменская, 36(ノボシビルスク)
- 学校長:アレクサンドル・ワシレフスキー
1957年に、ノボシビルスクのバレエ劇場のダンサーを養成する目的で、設立されたバレエ学校です。
最近、新校舎が建設され、寮なども新しくなりました。
学校のすぐ向かいには、世界最大級の舞台面積を持つノボシビルスクオペラ・バレエ劇場があり、日本人のダンサーも多く所属しています。
日本人の留学生には、エカテリンブルクバレエ団所属の丹藤水貴(たんどうみずき)さんなどがいます。
留学許可が出るコンクール&オーディション
上記のコンクールに、留学許可やスカラシップをもらえるチャンスがあります。
まとめ
ポイント
- ロシアの国立バレエ学校は、以下の4校のみ。
- ワガノワ・バレエ・アカデミー(サンクトペテルブルク)
- モスクワ・バレエ・アカデミー(モスクワ)
- ペルミバレエ学校(ペルミ)
- ノボシビルスクバレエ学校(ノボシビルスク)
- どのバレエ学校も留学オーディションを開催している。
- 今回紹介したバレエ学校は、『日本国際バレエフェスティバル』や『Prix du Japon エデュケーショナル・バレエ・コンクール』などのコンクールで、留学のチャンスを掴むコトができる。
おわり
ロシアのバレエ学校は、自分の国の芸術や文化を途絶えさせないために、国家資格を持ったバレエ教師が厳しく指導をしています。
わたし自身もロシアのバレエ学校に留学していましたが、先生たちは情熱を持ってレッスンをしてくれました。
そんな環境でバレエを学べるコトは、自分のバレエの実力を高められるはずです。
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