バレエ留学

ロシア国立の4大バレエ学校を徹底解説【留学する方法も紹介】

2020/04/12

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ロシア国立の4大バレエ学校を徹底解説【留学する方法も紹介】

「将来バレエ留学を考えています。ロシアにはどんなバレエ学校があるのか知りたたいです!留学する方法もあれば教えてほしいな・・・。」

このような悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事ではロシア国立の4大バレエ学校をそれぞれ解説するに加えて、留学許可(スカラシップ)が手に入るコンクールを紹介してます。

ロシアのバレエ学校に4年間留学していた筆者が解説しますね!

記事の後半では、バレエ留学をうまく進めるコツも紹介しているので、じっくり読み込んでくださいね!

そもそもロシア国立のバレエ学校は4校だけ

ボリショイ劇場の外観

ロシアではバレエを「国の芸術・文化」として大切に守られており、バレエ学校がいくつもあります。

その中でも連邦国立として運営されているバレエ学校は、以下の4校のみです。

  • ワガノワ・バレエ・アカデミー(サンクトペテルブルク)
  • モスクワ・バレエ・アカデミー(モスクワ)
  • ペルミバレエ学校(ペルミ)
  • ノボシビルスクバレエ学校(ノボシビルスク)

ワガノワ、モスクワ、ペルミ、ノボシビルスクの4つのバレエ学校をあわせて、ロシア4大バレエ学校と呼ばれています。

それぞれのバレエ学校について順番に見ていきましょう!

ロシア国立の4大バレエ学校一覧

ワガノワ・バレエ・アカデミー

ロシアが誇る世界最高峰と呼ばれるバレエ学校のひとつが、ワガノワ・バレエ・アカデミーです。

「ワガノワ」とは、世界中にバレエ教授法を広めたアグリッピナ・ワガノワの名前が由来しています。

学校情報

  • 学校名:ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー
  • 都市:サンクトペテルブルク(ロシア)
  • 校長:ニコライ・ツィスカリーゼ
  • 学費:17,500米ドル(年間)※学校HPより

ロシア文化の中心であるサンクトペテルブルクに学校があり、近くにはマリインスキー劇場やミハイロフスキー劇場などの有名バレエ団もあります。

ワガノワ・バレエ・アカデミーの入学試験には、約50名の定員に対していロシア全土から3,000人を超える応募があり、倍率50倍以上という狭き門をくぐり抜けた人だけが入学を許されます。

ミハイル・バリシニコフやルドルフ・ヌレエフといった伝説的なダンサーもワガノワ・バレエ・アカデミーを学んでおり、卒業生の多くはマリインスキー劇場で活躍をしています。

過去の日本人留学生

  • 石井 久美子(いしい くみこ)2013年 卒業
  • 藤室 真央(ふじむろ まお)2016年 卒業
  • 岡本 紗弥(おかもと さや)2017年 卒業
  • 大塚 カレン(おおつか かれん)2018年 卒業

※学校HPより

≫ 過去の外国人留学生リスト(英語)

過去の留学生の中には、日本人として初めてマリインスキー劇場に入団した石井 久美子(いしい くみこ)さんなどがいます。

モスクワ・バレエ・アカデミー(通称:ボリショイバレエ学校)

モスクワ・バレエ・アカデミー(通称:ボリショイバレエ学校)は、ロシアの首都モスクワにあるバレエ学校です。

2023年には創立250周年を迎えました!

学校情報

  • 学校名:ロシア国立モスクワ・バレエ・アカデミー(通称:ボリショイバレエ学校)
  • 都市:モスクワ(ロシア)
  • 校長:マリーナ・レオーノバ
  • 学費:約19,000ユーロ(年間)

卒業生の多くはボリショイ劇場で活躍しており、ナタリヤ・オシポワやマイヤ・プリセツカヤなどもモスクワ・バレエ・アカデミーの卒業生です。

過去の日本人留学生の中には、2017年にモスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞した大川 航矢(おおかわ こうや)さんや寺田 翠(てらだ みどり)さんなどがいます。

夏にはモスクワ、イタリア、スイス、日本でサマーインテンシブ(サマーコース)が開催されており、優秀な参加者には年間留学許可が出る場合もあります。

≫ Russian Ballet International 公式サイト(英語)

ペルミバレエ学校

第二次世界大戦中にレニングラード・バレエ・アカデミー(現:ワガノワ・バレエ・アカデミー)が、ペルミに疎開した際に設立されたバレエ学校です。

学校情報

  • 学校名:ロシア国立ペルミバレエ学校
  • 都市:ペルミ(ロシア)
  • 校長:ダリア・サスニナ
  • 学費:約10,000米ドル(年間)

ペルミはウラル山脈のふもとに位置する都市で、バレエ学校の近くにはペルミ国立オペラ・バレエ劇場があります。

≫ ペルミ国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場

マリインスキー劇場で活躍しているオクサナ・スコーリクやミハイロフスキー劇場でプリンシパルを務めるニキータ・チェトヴェリコフといった卒業生を輩出しています。

またペルミバレエ学校は日本に、バレエ教師を養成するための学校を2005年に開校しました。

ペルミバレエ学校の現役教師による、クラシックやキャラクターの講習会が定期的に開催されています。

≫ ロシア国立ペルミバレエ学校 日本校

ノボシビルスクバレエ学校

ノボシビルスクのバレエ劇場のダンサーを養成する目的で、1957年に設立されたバレエ学校です。

2013年には新校舎が完成しました!

学校情報

  • 学校名:ロシア国立ノボシビルスクバレエ学校
  • 都市:ノボシビルスク(ロシア)
  • 校長:アレクサンドル・ワシレフスキー
  • 学費:約10,000米ドル(年間)

学校のすぐそばにはロシア最大の舞台面積を持つノボシビルスクオペラ・バレエ劇場があり、卒業生の多くはそこで働いていています。

≫ ノボシビルスク国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場

日本人留学生の中には、現在エカテリンブルク国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場に所属している丹藤 水貴(たんどう みずき)さんなどがいます。

以下のコンクールで留学許可を得るチャンスがありますよ!

バレエ留学をうまく進めるコツ【留学する方法】

「海外バレエ留学をしたい!」と考えているのであれば、コンクールで留学許可(スカラシップ)を得るだけが留学をする方法ではありません。

留学生を受け入れているバレエ学校の多くでは、留学オーディションを各地で開催しています。

実際に今回解説した4つのバレエ学校では、以下のような留学オーディションが開催されています。

主催者ワガノワモスクワペルミノボシビルスク
日本国際バレエフェスティバル
株式会社ティーシーアイ
IMPRESSARIO合同会社
留学オーディション情報

サマーコースやワークショップへの参加がきっかけで、バレエ学校の留学許可を得られる場合もあります!

本気でバレエ留学を考えているのであれば、さまざまな方向からアプローチして留学できるチャンスを探しましょう。

まとめ

今回の記事では、ロシア国立のバレエ学校をそれぞれ解説しました。

どのバレエ学校も国内外で活躍するバレエダンサーを多く輩出しています!

バレエ留学をする方法は、コンクールで留学許可やスカラシップを獲得するだけではありません。

留学オーディションやワークショップを通して、留学のチャンスを得られる場合があると覚えておきましょう!

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