- バレエ作品
- 2024/10/31
次の発表会でサタネラを踊ることになりました。どんなあらすじの作品ですか?
こんな悩みを解説できる記事を書きました。
この記事で解説しているバレエ「サタネラ」について知っておけば、今度の発表会で上手に踊るための手助けになるはずです!
海外のバレエ団で所属している筆者が解説しますね。
記事の後半ではサタネラでよく着られる衣装についても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
およそ3分あれば読み終わりますよ!
バレエ「サタネラ」ってどんな作品?
バレエ「サタネラ」は、イタリアのバレエリーナ、アマリア・フェラリスのために、マリウス・プティパが振付したパ・ド・ドゥ作品です。
当時の作品名は「ヴェネチアの謝肉祭」でした!
音楽はパガニーニが作曲した「ヴェネチアの謝肉祭」をチェーザレ・プーニが編曲しました。
- 原題:ヴェネチアの謝肉祭
- 原作:ジャック・カゾット著「悪魔の恋」
- 編曲:チェーザレ・プーニ(1802年‐1870年)
- 振付:マリウス・プティパ(1818年‐1910年)
その後プティパはこのパ・ド・ドゥを全幕バレエ「サタネラ」に組み込んだため、現在ではサタネラのパ・ド・ドゥと呼ばれています。
サタネタ全幕は長い間上演されていなかったため、当時の振付などは失われてしまいました。
バレエ「サタネラ」のあらすじ
バレエ「サタネラ」のあらすじを簡単に解説します。
ハイデルベルクの青年カールが悪魔サタネラに誘惑されて、婚約者を捨ててしまうストーリー。
主人公のカールと悪魔のサタネラの2人が踊るのがサタネラのパ・ド・ドゥです。
サタネラの名前は悪魔(サタン)から来ていますよ!
ちなみに原作小説「悪魔の恋」では、人間に変身した悪魔が青年に恋をするストーリーになっています。
サタネラの難易度は中上級者向け
サタネラのパ・ド・ドゥは中上級者向けの難しい作品です。
- 総合評価:★★★★☆(4/5)
- テクニック:★★★★☆(4/5)
- 体力:★★★☆☆(3/5)
- デュエット:★★★☆☆(3/5)
- 表現力:★★★☆☆☆(3/5)
- 音楽:★★★☆☆ (3/5)
- 一言メモ:女性バリエーションは体力が求められます。
女性バリエーションは分数の長く、細かな足さばき(ポワントワーク)が求められるバリエーションとなっています。
バリエーションにはジャンプ系の動きはないですが、アントレやコーダではグランパドゥシャなどのジャンプ系の動きが多くあります。
男性は高い跳躍力の求められ、舞台全体を駆け抜けるスピード感が必要です。
デュエット部分については、女性自身にしっかりとした軸がないと踊りこなすのが難しい作品となっています。
【質問】サタネラはどんな衣装で踊りますか?
サタネラのパ・ド・ドゥでは、次のような衣装がよく選ばれます。
- 女性:黒をベースに紫色やピンク色の入ったクラシックチュチュ
- 男性:白ブラウス、ダーク系のベスト、黒タイツ
わたしはこのレンタル衣装を着て踊りましたよ!
女性は黒いチョーカーや手袋、黒い羽の付いた髪飾りを身につけてたり、パ・ド・ドゥでは黒いマスクをしていたりしてます。
アルモワール・ドゥ・コステュームやb.c.costume.(ビーシーコスチューム)で、サタネラのレンタル衣装の取り扱いがありますよ。
作品のあらすじや背景を知っていると踊りに役立ちます!
今回の記事では、バレエ作品「サタネラ」について解説しました。
- 「サタネラ」はプティパが振付したパ・ド・ドゥ作品
- 青年が悪魔に恋をして婚約者を捨ててしまうあらすじ
- 体力の求められる中上級者向けの難しい作品
バレエ「サタネラ」は青年カールが悪魔サタネラに誘惑されて、婚約者を捨ててしまうストーリーの作品です。
紹介したあらすじや動画から作品の背景を学び、自分の踊りに役立たせましょう!
バリエーションの役柄や踊るポイントを「もっと知りたい!」という方には、こちらの本がおすすめですよ!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。