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【種類別】バレエ「白鳥の湖」のバリエーション一覧|動画付き

2024/02/11

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【種類別】バレエ「白鳥の湖」のバリエーション一覧|動画付き

次に踊るバリエーションは「白鳥の湖」から選ぼうと思っています。どんなバリエーションがあるのか教えてください!

こんな悩みを解決できる記事を用意しました。

この記事ではバレエ「白鳥の湖」に登場するバリエーションをそれぞれ紹介してます。

海外バレエ団に所属している筆者が解説しますね!

男性バリエーションや同じバリエーションでも種類がある場合にはそれぞれ解説してるので、ぜひバリエーション選びの参考にしてください。

バレエ「白鳥の湖」とは

バレエ「白鳥の湖」はロシアの作曲家チャイコフスキーの音楽によって制作されたバレエ作品です。

チャイコフスキーはバレエ音楽を数多く作曲しています!

作品情報

  • 作品名:白鳥の湖(Swan Lake)
  • 振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
  • 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
  • 初演:ボリショイ劇場(ロシア)

初演時はウェンツェル・レイジンゲルが振付をしましたが、現在上演されている白鳥の湖はプティパとイワーノフの改訂版が元になっています。

次はあらすじを見ていきましょう!

あらすじ

バレエ「白鳥の湖」のストーリーを簡単に説明すると、呪いによって白鳥の姿に変えられた王女オデットと、ジークフリート王子の恋の行方を描いた物語です。

「白鳥の湖」のあらすじ

結婚相手を決めるよう迫られるジークフリート王子。気分転換に森に白鳥狩りへ出かける。矢を射ようした瞬間、なんと白鳥が美しい女性の姿に変身した。悪魔ロットバルトの呪いよって、白鳥に姿になった王子オデットだった…。

白鳥の湖は全3幕4場で構成されていて、各場面をひと言でまとめると以下のようになっています。

  • 第1幕1場:ジークフリート王子の成人
  • 第1幕2場:オデット姫との出会い
  • 第2幕:花嫁選びの舞踏会
  • 第3幕:ロットバルトとの戦い

詳しい作品のストーリーは「【簡単解説】バレエ「白鳥の湖」のあらすじ・登場人物・見どころ」で解説しています!

≫ 【簡単解説】バレエ「白鳥の湖」のあらすじ・登場人物・見どころ

【保存版】バレエ「海賊」で踊られるバリエーションまとめ
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主な登場人物

主な登場人物は、次の通りです。

  • オデット(白鳥):白鳥に姿を変えられた王女
  • ジークフリート王子:オデットと恋に落ちる
  • ロットバルト:オデットに呪いをかけた悪魔
  • オディール(黒鳥):ロットバルトの娘
  • 王妃:ジークフリート王子の母

バリエーションを踊るのは、次の登場人物たちになります。

  • オデット(白鳥)
  • ジークフリート王子
  • オディール(黒鳥)
  • 王子の友人たち

それぞれのバリエーションを見ていきましょう!

【種類別】白鳥の湖のバリエーション一覧

バレエ「白鳥の湖」で踊られるバリエーションをひとつずつ見ていきましょう!

白鳥の湖に登場人物するバリエーションは、演出をした振付家によって振付や音楽が異なっています。

いくつか種類があるので、今回はそれも含めて解説していきますね!

パドトロワ第1バリエーション

第1幕1場で登場するパ・ド・トロワの中で踊られる女性バリエーションです。

  • 第1幕1場:ジークフリート王子の成人 ←ココの場面!
  • 第1幕2場:オデット姫との出会い
  • 第2幕:花嫁選びの舞踏会
  • 第3幕:ロットバルトとの戦い

≫ バレエ「白鳥の湖」第1幕1場の詳しいストーリーはこちら!

ゆっくりとしたテンポの踊りですが、体力が必要なバリエーションとなっています。

特に後半に難しい動きが連続しています!

  • 難易度:★★★☆☆(3/5)
  • テクニック:★★★☆☆(3/5)
  • 体力:★★★★☆(4/5)
  • 表現力:★★★☆☆(3/5)
  • 音楽:★★★★☆(4/5)
  • ひと言メモ:シェネのあとのポーズが難しい。

パドトロワ第2バリエーション

パ・ド・トロワの中で2番目に踊られる女性バリエーションです。

「第3バリエーション」と呼ばれる場合もありますよ!

  • 難易度:★★★☆☆(3/5)
  • テクニック:★★★★☆(4/5)
  • 体力:★★★☆☆(3/5)
  • 表現力:★★★☆☆(3/5)
  • 音楽:★★★☆☆(3/5)
  • ひと言メモ:第3アラベスクに終わるピルエットが高難易度。

ポアントに立った状態でパドブレといった細かな足さばきの多いバリエーションとなっています。

パドトロワ男性バリエーション

パ・ド・トロワで登場する男性バリエーションです。

  • 難易度:★★★☆☆(3/5)
  • テクニック:★★★☆☆(3/5)
  • 体力:★★★★☆(4/5)
  • 表現力:★★★☆☆(3/5)
  • 音楽:★★★☆☆(3/5)
  • ひと言メモ:アントルシャ・シスの連続。体力が必要です。

バリエーション最初から中盤までアントルシャ・シスが多く組み込まれたバリエーションです。

最後の斜めパートは簡単にしている場合もよくありますね!

オデットのバリエーション

第1幕2場「湖のほとり」の場面で、白鳥に姿を変えたオデットが踊るバリエーションになります。

  • 第1幕1場:ジークフリート王子の成人
  • 第1幕2場:オデット姫との出会い ←ココの場面!
  • 第2幕:花嫁選びの舞踏会
  • 第3幕:ロットバルトとの戦い

≫ バレエ「白鳥の湖」第1幕2場の詳しいストーリーはこちら!

潔白な白鳥(オデット)を演じる点に加えて、基礎の正確さがハッキリとわかる難しいバリエーションです。

  • 難易度:★★★★★(5/5)
  • テクニック:★★★★★(5/5)
  • 体力:★★★★★(5/5)
  • 表現力:★★★★★(5/5)
  • 音楽:★★★★☆(4/5)
  • ひと言メモ:基礎の正確さが試される踊り。

白鳥の翼に見立てた腕の動かし方が特徴的な踊りですね!

ジークフリート王子のバリエーション(プティパ版)

第2幕「花嫁選びの舞踏会」の場面でジークフリート王子が踊るバリエーションです。

プティパ版のバリエーションです!

  • 第1幕1場:ジークフリート王子の成人
  • 第1幕2場:オデット姫との出会い
  • 第2幕:花嫁選びの舞踏会 ←ココの場面!
  • 第3幕:ロットバルトとの戦い

≫ バレエ「白鳥の湖」第2幕の詳しいストーリーはこちら!

跳躍力の中にも王子らしい優雅さが求められる踊りとなっています。

  • 難易度:★★★☆☆(3/5)
  • テクニック:★★★☆☆(3/5)
  • 体力:★★★☆☆(3/5)
  • 表現力:★★★☆☆(3/5)
  • 音楽:★★★☆☆(3/5)
  • 一言メモ:跳躍力の中に王子らしさが求める。

ジークフリート王子のバリエーション(セルゲーエフ版)

セルゲーエフ版のジークフリート王子のバリエーションになります。

  • 難易度:★★★☆☆(3/5)
  • テクニック:★★★☆☆(3/5)
  • 体力:★★★☆☆(3/5)
  • 表現力:★★★☆☆(3/5)
  • 音楽:★★★☆☆(3/5)
  • ひと言メモ:プティパ版より回転系の動きが多い。

コンクールではセルゲーエフ版の方が人気ですね!

オディールのバリエーション①(プティパ版)

オディール(黒鳥)によるバリエーション(プティパ版)です。

  • 難易度:★★★★★(5/5)
  • テクニック:★★★★★(5/5)
  • 体力:★★★★★(5/5)
  • 表現力:★★★★★(5/5)
  • 音楽:★★★★☆(4/5)
  • ひと言メモ:最初からピルエットの連続。

ジークフリート王子とのパ・ド・ドゥの中で踊られるバリエーションになります。

オディールは妖艶な黒鳥の役のため、中高生には踊ることを許可しないバレエ教室もあります。

オディールのバリエーション②(グリゴロヴィッチ版)

グリゴロヴィッチ版のオディールのバリエーションになります。

  • 難易度:★★★★★(5/5)
  • テクニック:★★★★★(5/5)
  • 体力:★★★★★(5/5)
  • 表現力:★★★★★(5/5)
  • 音楽:★★★★☆(4/5)
  • ひと言メモ:最後まで踊り切るのに体力が必要。

バリエーション後半ではピルエットやピケ・ターンのマネージが組み込まれています。

オディールのバリエーション③(ブルメイステル版)

日本では踊られる機会の少ないブルメイステル版の黒鳥のバリエーションです。

  • 難易度:★★★★★(5/5)
  • テクニック:★★★★★(5/5)
  • 体力:★★★★☆(4/5)
  • 表現力:★★★★★(5/5)
  • 音楽:★★★★☆(4/5)
  • ひと言メモ:コンクールで踊られることは少ない。

グリゴロヴィッチ版と同じ音楽ですが、振付が大きく異なっています。

ほかの振付よりも回転系のパが少ないですが、その分グラン・パ・ドゥ・シャなどで舞台全体を駆け巡っています。

以上、白鳥の湖に登場するバリエーションの紹介でした!

白鳥の湖のバリエーションに関するよくある質問3つ

最後にバレエ「白鳥の湖」のバリエーションに関するよくある質問について答えていきます。

  • 質問①:なぜオディールのバリエーションには種類があるの?
  • 質問②:どんな衣装を着て踊りますか?
  • 質問③:コンクールで人気のバリエーションは?

順番に見ていきましょう!

質問①:なぜオディールのバリエーションには種類があるの?

オディールのバリエーションに種類がいくつかあるのは、振付家が作品を改訂していく中で曲や振付が変更されていったからです。

例えばブルメイステル版の白鳥の湖では、再発見されたチャイコフスキーの楽曲をもとに初演時に近づけた演出となっています。

このように様々な振付家によって改訂が行われたため、現在でもバリエーションにいくつか種類が残っています。

同じように王子のバリエーションも種類があります!

質問②:どんな衣装を着て踊りますか?

白鳥の湖に登場するバリエーションでは、次のような衣装を着て踊ります。

  • 王子の友人(女性):ロマンティックチュチュもしくはジョーゼット
  • 王子の友人(男性):白タイル+袖ブラウス生地の衣装
  • オデット:白系のクラシックチュチュ
  • オディール:黒系のクラシックチュチュ
  • ジークフリート王子:黒(もしくは白)系の衣装

b.c.costume.(ビーシーコスチューム)や衣装畑でレンタル衣装の取り扱いがあるので、ぜひ参考にしてみてください。

≫ b.c.costume.で「白鳥の湖」の衣装を探す

≫ 衣装畑で「白鳥の湖」の衣装を探す

質問③:コンクールで人気のバリエーションは?

  • 女性:オディールのバリエーション(プティパ版)
  • 男性:ジークフリート王子のバリエーション(セルゲーエフ版)

これらのバリエーションが、コンクールでよく踊られています。

コンクールによってはオディール(黒鳥)のバリエーションが課題曲にない場合もあるので、事前にチェックしておいてくださいね!

まとめ:白鳥の湖のバリエーションに挑戦してみよう!

今回は「白鳥の湖」に登場するバリエーションについて紹介しました。

ジークフリート王子やオディール(黒鳥)のバリエーションにはいくつか種類があります。

気になるバリエーションが見つかったら、動画を参考にしながら挑戦してみましょう!

踊りたいバリエーションが「白鳥の湖」全幕のどの場面で登場するか知っていると、練習するうえで役立つので、ぜひ一度読んでおいてくださいね。

≫ 【簡単解説】バレエ「白鳥の湖」のあらすじ・登場人物・見どころ

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