- コンクール
- 2024/10/24
「子どもにバレエを習わせるか迷っています。バレエの発表会って費用が高いと聞いたのですが、実際のところはどうですか?」
このような疑問を解決できる記事を書きました。
この記事ではバレエ教室100件を調査して、バレエの発表会にかかる費用や頻度、内訳についてまとめました。
わたし自身もバレエの発表会に10回以上出演しています。講師として発表会の運営にも携わりました。
記事の後半ではバレエ発表会に関するよくあるQ&Aにも答えているので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
バレエ発表会は数年に一度の晴れ舞台
バレエの発表会は数年ごとにバレエ教室が開催するイベントです。
地元のホールや文化センターなどの会場を借りて、日頃の練習の成果を舞台上で発表する場となっています。
発表会の頻度はバレエ教室によって違いますが、「2年に一度」のペースで開催される場合が多いです。
当ブログの調査によると、バレエ教室100件のうち69件が「2年に一度」のペースで発表会を開催していました。
バレエ発表会の内容・演目
バレエの発表会は、以下のいずれかの内容が上演されることが多いです。
- 全幕:1つのバレエ作品をすべて上演する
- 抜粋:バレエ作品から物語の一部を上演する
- 小品集:様々な作品の踊り(ヴァリエーションなど)を組み合わせたもの
「ドン・キホーテ」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」などのバレエ作品がよく選ばれています。
一部は「小品集」、二部は「抜粋」といった構成の発表会も多いです。
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バレエ発表会にかかる費用・相場
バレエの発表会に参加するのにかかる費用は10万円くらいが相場です。
発表会にかかる費用を記載していたバレエ教室(29件)の平均は「88,165円」でした。
最安値は「41,000円」でした。
発表会にかかる費用の内訳は、次の通りです。
- 参加費
- 衣装代
- 振付指導費
- バレエ用品代
- DVD・写真代
- その他(交通費、メイク道具など)
タイツやバレエシューズといったバレエ用品代や写真代は費用に含まれていないため、発表会にかかるトータルの費用は10万円近くになります。
男性のゲストダンサーと踊る場合には、追加でパートナー代がかかる場合もありますね。
バレエ発表会に費用がかかる理由
発表会にかかる費用が10万円近くになるのには、発表会を開催するにあたり、次のような費用がかかるからです。
- 会場使用料:楽屋使用料、音響、照明などの舞台設備使用料
- 舞台制作費:舞台・照明スタッフ人件費、舞台装置レンタル料など
- 衣装関係費:レンタル衣装代、舞台小物材料代など
- ゲスト関係費:ゲストダンサー・裏方スタッフの人件費・宿泊交通費
- 印刷物関係費:パンフレット・チケットなどのデザイン・印刷費
- 音源作成・編集:使用する曲の購入・編集費
- 写真・ビデオ費:カメラマン人件費、BD・DVD代金など
- その他(スタッフのお弁当代、交通費、看板代など)
ピアノの発表会とは異なり、舞台装置のレンタルや照明、音響といった舞台制作に多くの費用がかかります。
これらの費用を参加者全員で負担しているため、ほかの習い事よりも発表会の費用がかかるわけです。
費用はかかりますが、プロの公演でも使われるような舞台セットの中で踊れます。
バレエ発表会に出演するメリット・デメリット
バレエの発表会に出演するメリット・デメリットを解説していきます。
- メリット①:大きな舞台で日頃の成果を発表できる
- メリット②:目標ができる
- メリット③:バレエのレベルアップする
- デメリット①:費用がかかる
- デメリット②:リハーサルで忙しくなる
1つずつ見ていきましょう。
メリット①:大きな舞台で日頃の成果を発表できる
バレエの発表会は大きな舞台で日頃の成果を発表できる機会です。
衣装を着て豪華な舞台セットの中でお客さんに踊りを披露することは、特別な経験になります。
自分の子どもが舞台で踊っている姿は、両親や祖父母にとっても子どもの成長を実感できる貴重な機会です。
メリット②:目標ができる
「舞台でお客さんに踊りを披露する」という目標ができることで、毎日のレッスンにもやる気が出ます。
振付を覚える練習をすることで、集中力が身につきますよ!
メリット③:バレエのレベルアップする
発表会に向けてリハーサルが始まると練習量も増えるので、自然と上達するスピードも早くなります。
ひとつの演目を複数人で踊ることも発表会ではよくあります。
練習を繰り返していく中で集団行動について学べ、周りと協調するスキルを身につけられます。
デメリット①:費用がかかる
バレエ発表会にかかる費用・相場でも解説したように、発表会にかかる費用はおよそ10万円です。
そのため姉妹で発表会に参加した場合には、1回の発表会で20万円くらいの費用がかかります。
日頃の成果を発表できる機会ですが、費用での負担は大きいですね。
デメリット②:リハーサルで忙しくなる
普段のレッスンに加えて、発表会に向けての練習があるので忙しくなります。
ほかの習い事や学校行事との調整や送り迎えといった保護者の協力が必要です。
発表会前には照明合わせや前日練習もあるため、本番が近づくにつれて忙しくなっていきますね。
発表会当日までのスケジュールも解説しますね!
バレエ発表会までのスケジュール
バレエの発表会の申し込みから本番当日までのスケジュールは次のようになります。
- 6ヶ月前:発表会の申し込み
- 4ヶ月前:リハーサル開始
- 3ヶ月前:全体練習
- 2ヶ月前:写真撮影
- 1ヶ月前:照明合わせ(スタッフ下見)
- 本番前日:ゲネプロ
- 発表会当日
レッスンの後半に発表会練習が行われたり、別日に集まって全体練習をしたりと、発表会が近づくにつれて忙しくなってきます。
バレエ発表会に関するよくあるQ&A
最後にバレエの発表会に関するよくある質問に答えていきます。
- 質問①:発表会は必ず出演しないといけませんか?
- 質問②:発表会に出演するためには何ヶ月前までに入会する必要がありますか?
- 質問③:発表会当日は親のお手伝いが必要ですか?
発表会は必ず出演しないといけませんか?
ほとんどのバレエ教室では、発表会の出演を「全員参加」としています。
入会規約に発表会についての記載があります!
カルチャー教室やスポーツクラブ内のバレエ教室では、発表会への参加が任意や発表会がない場合もあります。
カルチャー教室などでバレエを始めて、途中から発表会のあるバレエ教室に移籍する方法もありますね。
発表会に出演するためには何ヶ月前までに入会する必要がありますか?
バレエの発表会に出演するためには、本番の6ヶ月前までに入会しましょう。
なぜなら発表会に向けての準備が6ヶ月前から始まるからですね。
発表会の練習が始まると、入会をストップしているバレエ教室も中にはあります。
バレエの基礎を学ぶ時間も必要なので、発表会に出演するなら本番の6ヶ月前までに習い始めましょう!
発表会当日に親の手伝いはありますか?
バレエ教室によっては、発表会当日にお手伝いをお願いされる場合があります。
わたしが通っていたバレエ教室は手伝いがありました。
係 | 仕事内容(例) |
---|---|
受付 | 来場者対応、来賓対応 |
会場 | 会場準備、会場内の誘導、プログラム販売 |
楽屋 | メイク、着替え、トイレ対応 |
舞台袖 | 誘導 |
その他 | 衣装の返却 |
上記のような発表会の運営に必要なお仕事を、保護者の方々が分担して行ってくれました。
お手伝いが必要か気になる場合には、体験レッスンのときなどに聞いてみてくださいね。
【バレエ発表会当日】母親はどんな服装をすればいいの?服装・持ち物
まとめ:バレエ発表会にかかる費用
今回の記事では、バレエの発表会にかかる費用について解説しました。
- バレエ発表会費用の平均はおよそ10万円
- 発表会の開催頻度は2年に一度
- 発表会に出演するなら本番の6ヶ月前までに習い始めましょう
バレエの発表会に参加するのにかかる費用はおよそ10万円です。
ほかの習い事よりも費用はかかりますが、大きな舞台で子どもの日頃の成果を見ることができるのが発表会です。
メイク道具やバレエ用品といった発表会に必要な持ち物は「【完全網羅】子どものバレエ発表会の持ち物」で解説しています。
持ち物リストがダウンロードできるので、あわせてチェックしてくださいね!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。