「次の発表会・コンクールで踊るバリエーションを探しています。カッコいい男性バリエーションってありますか？」
こんな疑問を解決できる記事を用意しました。
この記事ではカッコいい男性バリエーションを7つに厳選して紹介しています。
海外のバレエ団に所属する男性ダンサーの私が選びました！
発表会・コンクールで踊るバリエーション選びの5つのポイントに加えて、注意点も解説しているので最後までじっくり読んでくださいね。
バリエーション選びの5つのポイント
バリエーション選びのポイントは、次の5つになります。
- 自分の得意なテクニックを活かせるか。
- 難易度は自分の年齢や経験に合っているか。
- 役（キャラクター）になりきれそうか。
- バリエーションの音楽は気に入ったか。
- 自分が楽しめるバリエーションか。
「自分がその役を踊る姿をイメージできるか」がバリエーション選びには大切です。
せっかくバリエーションを選んでも先生からNGが出る場合があるので、候補は2〜3コ用意しておくのがおすすめです。
【バレエ男子向け】カッコいい男性バリエーション7選
カッコいい男性バリエーションは、次の7つになります。
- 「ドン・キホーテ」よりバジルのバリエーション
- 「ジゼル」第2幕よりアルブレヒトのバリエーション
- 「パキータ」よりリュシアンのバリエーション
- 「ラ・バヤデール」よりソロルのバリエーション
- 「白鳥の湖」第3幕よりジークフリート王子のバリエーション
- 「ライモンダ」よりジャン・ド・ブリエンヌのバリエーション
- 「海賊」よりアリのバリエーション
動画付きで解説しますね！
「ドン・キホーテ」よりバジルのバリエーション
バジルのバリエーションは、エネルギッシュで技術的な難易度が高いバリエーションです。
- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★★（5/5）
- 体力：★★★★☆（4/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
バリエーションの冒頭はソ・ドゥ・バスクから始まり、中盤〜後半にはピルエットとザンレール（ドゥーブル・トゥール・アン・レール）と難易度の高いテクニックが連続しています。
「ドン・キホーテ」に登場するバジルは、スペインの街に暮らす明るく情熱に溢れたキャラクターです。
スペインの情熱的でエネルギッシュな踊りの求めるバリエーションです。
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「ジゼル」第2幕よりアルブレヒトのバリエーション
アルブレヒトのバリエーションは、繊細なテクニックと豊かな感情表現が融合した作品です。
作中では第2幕の愛するジゼルの死を知り、悲しみと後悔に打ちひしがれたアルブレヒトが踊るバリエーションとなっています。
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- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★☆☆（3/5）
- 体力：★★★☆☆（3/5）
- 表現力：★★★★☆（4/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
曲のテンポはゆっくりとしていますが、貴族であるアルブレヒトの優雅さや葛藤、愛情といった感情の表現力が求められます。
「パキータ」よりリュシアンのバリエーション
リュシアンのバリエーションは”ザ・王道クラシックバレエ”という踊りの中に、難易度の高いテクニックが多く組み込まれたバリエーションです。
- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★☆（4/5）
- 体力：★★★☆☆（3/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
「パキータ」は19世紀中頃にフランスで生まれたバレエ作品で、華やかで情熱的なスペインを舞台にした作品です。
コンビネーションはバジルのバリエーションと似ており、前半はカブリオールなどのジャンプ系、後半にはピルエットやザンレールの回転系の動きで構成されています。
「ラ・バヤデール」よりソロルのバリエーション
ソロルのバリエーションは、第2幕「ソロルとガムザッティの婚約の宴」の場面で踊られるバリエーションです。
踊りの中に男性ダンサーの力強さと優雅さが求められます。
- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★☆（4/5）
- 体力：★★★★☆（4/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
バリエーション冒頭ではカブリオールとグラン・パ・ドゥ・シャで舞台全体を駆け巡ります。
「白鳥の湖」第3幕よりジークフリート王子のバリエーション
ジークフリート王子のバリエーションは、ドイツのとある国の王子が第2幕「花嫁選びの舞踏会」の場面で踊るバリエーションです。
王子を誘惑するオディール（黒鳥）とのパ・ド・ドゥの一部として踊られます。
- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★☆（4/5）
- 体力：★★★★☆（4/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
クラシックバレエの代表的な作品「白鳥の湖」に登場するジークフリート王子のバリエーションには、王子としての威厳と優雅さが求められます。
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「ライモンダ」よりジャン・ド・ブリエンヌのバリエーション
ジャン・ド・ブリエンヌのバリエーションは、第3幕「ライモンダとジャンの結婚式」の場面で踊られるバリエーションです。
- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★☆（4/5）
- 体力：★★★★☆（4/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
高度なテクニックに加えて、曲の長さがほかのバリエーションより長いためスタミナが求められます。
ジャン・ド・ブリエンヌは中世の騎士としての気品と勇敢さを兼ね備えたキャラクターであり、踊りを通じて彼の高貴さや力強さ、そして優雅さを表現する必要があります。
「海賊」よりアリのバリエーション
アリのバリエーションは、第2幕「海賊たちの潜む洞窟」でメドーラ、コンラッド、アリの3人が踊るパ・ド・トロワの中に登場するバリエーションです。
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- 難易度：★★★★☆（4/5）
- テクニック：★★★★☆（4/5）
- 体力：★★★☆☆（3/5）
- 表現力：★★★☆☆（3/5）
- 音楽：★★★☆☆（3/5）
海賊の領主コンラッドの忠臣でありアリ役は、上半身裸の衣装で演じられることが一般的です。
ジャンプ系のコンビネーションが多く取り入れられているバリエーションで、スピード感とジャンプ力が求められます。
バリエーション選びをする際の3つの注意点
最後にバリエーションを選ぶ際の注意点について答えていきます。
- 注意点①：人気のバリエーションは他の人とカブります
- 注意点②：動画でどんな踊りか調べてみよう
- 注意点③：最後は先生に相談しましょう
ひとつずつチェックしましょう！
①人気のバリエーションは他の人とカブります
人気のカッコいいバリエーションは、他の人とカブる可能性が高いです。
理由はシンプルに、みんながカッコいいバリエーションを踊りたいからですね。
例えばコンクールで人気のバジルのバリエーションは、男性部門の出場者が10名だとすると二人くらいは踊っているイメージです。
コンクールで踊るためのバリエーションを探している方は、「カッコいい」という理由だけはなく、自分の得意なテクニックを活かせるかも考えて踊るバリエーションを決めましょうね！
②動画でどんな踊りか調べてみよう
バリエーションを選ぶときには、実際に踊っている動画を調べてみましょう。
プロが踊る動画だけではなく、コンクールで同年代のダンサーがどのように踊っているか合わせてチェックしてみてください。
- どのような振付で踊っているか？
- 他の人とカブる可能性が高そうか？
- 自分でも踊れそうなバリエーションか？
上記のようなことが、同年代のダンサーが踊っている動画からわかります。
バレエコンクールのYouTubeチャンネルに過去の入賞者の動画がアップロードされているので、一度チェックしてみてください。
③最後は先生に相談しましょう
最終的には、バレエの先生に相談することが一番です。
バレエ教室の先生はあなたのスキルや魅力、実力を一番良く知っています。
あなたに合ったバリエーションを選ぶためのアドバイスしてくれるはずです。
相談をする前に踊りたいバリエーションを2〜3コくらい候補を用意しておきましょう。
まとめ：カッコいい男性バリエーションを踊ろう！
今回の記事では、カッコいい男性バリエーション7選をバレエ男子向けに解説しました。
- 「ドン・キホーテ」よりバジルのバリエーション
- 「ジゼル」第2幕よりアルブレヒトのバリエーション
- 「パキータ」よりリュシアンのバリエーション
- 「ラ・バヤデール」よりソロルのバリエーション
- 「白鳥の湖」第3幕よりジークフリート王子のバリエーション
- 「ライモンダ」よりジャン・ド・ブリエンヌのバリエーション
- 「海賊」よりアリのバリエーション
カッコいい男性バリエーションは、コンビネーションの難易度も高い傾向にあります。
記事内で解説したバリエーション選びのポイントや注意点を参考にして、自分にピッタリのバリエーションを選びましょう！
踊るバリエーションが決まったら、作品のあらすじや作品背景を学んでおくと練習に役立ちますよ。
