- ストーリー
- 2024/10/25
3分で分かる!チャイコフスキーの3大バレエを簡単解説!
チャイコフスキーの3大バレエ作品ってどんな作品ですか?
こんな悩みを解決できる記事を書きました!
チャイコフスキーの3大バレエとは、チャイコフスキーの作曲した「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の3つのバレエ作品のことです。
この記事ではチャイコフスキーの3大バレエを、誰にでもわかりやすく解説しています。
海外バレエ団で踊るバレエダンサーが解説しますね!
記事の後半では3大バレエに関するよくある質問についても答えているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
チャイコフスキーってどんな人物?
チャイコフスキーは19世紀後半に、ロシアで活躍した作曲家です。
感情豊かな旋律とダイナミックで心を揺さぶる音楽で、ロシアを代表する作曲家になりました。
- フルネーム:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
- 生年月日:1840年5月7日
- 出身地:ロシア帝国・ヴォトキンスク
- 死没日:1893年11月6日
- 職業: 作曲家
チャイコフスキーの手がけた作品は今でも世界中で演奏されており、クラシックの名曲として人々に愛され続けています。
晩年は指揮者としても活躍しました!
チャイコフスキーの作曲した作品には、以下のようなものがあります。
- 交響曲:第4番、第5番、第6番「悲愴」
- 協奏曲:ピアノ協奏曲第1番、ヴァイオリン協奏曲
- バレエ音楽:白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形
- オペラ:エフゲニー・オネーギン、スペードの女王
のちに3大バレエと呼ばれる「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の作曲によって、バレエ音楽の歴史を大きく変えたとされています。
チャイコフスキーの3大バレエ作品
チャイコフスキーの作曲した3大バレエ作品は、次の3つになります。
- 白鳥の湖
- 眠れる森の美女
- くるみ割り人形
それぞれの作品について解説していきます!
白鳥の湖
白鳥の湖は呪いによって白鳥に変えられた王女オデットと、王子ジークフリートの悲恋を描いた作品です。
- 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
- 振付:ウェンツェル・レイジンゲル ※初演時
- 構成:全4幕4場
- 初演:1877年3月4日(ボリショイ劇場)
チャイコフスキーが初めて作曲したバレエ音楽です!
初演時は不評でしたが、プティパとイワノフの改訂版をきっかけに有名な作品となりました。
息がピッタリと揃った白鳥たちによる群舞(コール・ド・バレエ)が見どころの作品です。
眠れる森の美女
眠れる森の美女は邪悪な呪いで100年の眠りについた王女オーロラが、真実の愛のキスで目覚める愛の物語です。
- 原作:シャルル・ペロー著「童話『眠れる森の美女』」
- 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
- 振付:マリウス・プティパ
- 構成:プロローグ付き全3幕4場
- 初演:1890年1月15日(マリインスキー劇場)
“太陽王”ルイ14世時代のフランス宮廷をモデルにした、豪華絢爛な舞台が魅力となっています。
実際に「眠れる森の美女」の初演時には、舞台美術や衣装に多くの制作費を費やし、当時のロシアの豪華絢爛さをアピールしようとした大規模な国家プロジェクトでした。
劇場の年間予算の4分の1が費やされたそうです!
くるみ割り人形
くるみ割り人形はクリスマス・イブの日に、くるみ割り人形をもらった主人公のクララが不思議な旅をするお話です。
- 原作:E.T.A.ホフマン著「くるみ割り人形とねずみの王様」
- 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
- 振付:レフ・イワノフ
- 構成:全2幕3場
- 初演:1892年12月18日(マリインスキー劇場)
作中で登場する色々な国のキャラクターダンス(民族舞踊)に、チャイコフスキーの作曲した音楽が組み合わさると、世界中を旅しているかのような気分になれます。
チャイコフスキーの3大バレエに関するよくある質問
最後にチャイコフスキーの3大バレエに関するよくある質問について答えていきます。
- 質問①:どの順番で3大バレエは作曲されましたか?
- 質問②:3大バレエの中で人気の作品は?
- 質問③:なぜチャイコフスキーのバレエ音楽は評価されたの?
質問①:どの順番で3大バレエは作曲されましたか?
チャイコフスキーの3大バレエ作品は、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の順番で作曲されました。
- 白鳥の湖:1877年3月4日(初演)
- 眠れる森の美女:1890年1月15日(初演)
- くるみ割り人形:1892年12月18日(初演)
現在上演されているM・プティパとL・イワノフによる改訂版の「白鳥の湖」は、1895年1月15日に初演されました。
質問②:3大バレエの中で人気の作品は?
3大バレエ作品はどれも人気ですが、その中でも「白鳥の湖」が特に人気です。
美しい音楽に加えて、白鳥たちによる群舞(コール・ド・バレエ)が有名で、クラシックバレエの代名詞とされています。
バレエと言えば、「白鳥の湖」を思い浮かべる人も多いはずです!
また「くるみ割り人形」は、クリスマスシーズンに定番の演目として親しまれています。
質問③:なぜチャイコフスキーのバレエ音楽は評価されたの?
チャイコフスキーのバレエ音楽が評価された理由は、「音楽だけで作品のストーリー展開を表現しているから」です。
登場人物の感情やストーリーの進行を音楽だけで表現しており、バレエダンサーの踊りと調和することで、物語をさらに豊かに描写してくれます。
チャイコフスキーは民謡や民族音楽の要素も取り入れながら、メロディや楽器選びにも工夫を凝らしました。
バレエ音楽のひとつの完成形とされており、現在でも高く評価されています。
まとめ:チャイコフスキーの3大バレエ作品
今回の記事ではチャイコフスキーの3大バレエ作品について解説しました。
- 3大バレエは「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」の3作品
- チャイコフスキーはロシアで活躍した作曲家
- ”バレエ音楽の完成形”として高く評価されている
チャイコフスキーの手がけた作品は今でも世界中で演奏されており、クラシックの名曲として人々に愛され続けています。
さらに詳しい作品のストーリーや見どころが知りたい方は、各作品の解説記事も合わせてチェックしてみてくださいね!
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かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。