- バレエ留学
- 2024/12/16
【バレエ留学】海外バレエ学校の一日のスケジュール(授業・食事・休日)
バレエ学校に留学すると、どんな生活をするのかイメージが付きません…。海外バレエ学校での一日の生活スケジュールが知りたいです!
このような疑問に答える記事を書きました!
この記事で紹介するバレエ留学中の一日の生活スケジュールを知れば、海外バレエ学校での生活のイメージが誰でもできます。
ロシアのバレエ学校に4年間留学していた筆者が解説をします!
記事の後半ではバレエ留学の生活に関するよくある質問にも答えているので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
【バレエ留学】海外バレエ学校での生活とは?
海外のバレエ学校では、9月から新学期がスタートします。
わたしが留学したロシアのバレエ学校は、9月から12月までが前期、1月から6月が後期の2学期制となっていました。
7月から8月は夏休みで、すべての留学生は自分の国に一時帰国をしていました。
授業は週6日、休みは日曜日だけ
授業は週6日(月曜日から土曜日)で、日曜日が休日となっていました。
日本の高校と同じようなイメージです!
毎日のレッスンに加えて、キャラクターダンスやデュエット、バレエ史や音楽史などの授業を受けます。
バレエ学校の時間割スケジュール
実際にわたしが留学中に受けていた時間割スケジュールを表にまとめました。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:00~10:30 | フランス語 | 休み | ピアノ | 休み | フランス語 | パソコン |
10:50~12:20 | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック | クラシック |
12:40~14:10 | ロシア語 | 社会 | 劇場史 | バレエ教授法 | ロシア語 | バレエ史 |
14:30~16:00 | レパートリー | 音楽史 | ロシア語 | ロシア語 | ロシア史 | 演技 |
16:20~17:50 | キャラクターダンス | デュエット | 休み | コンテンポラリー | キャラクターダンス | デュエット |
バレエ学校の授業は9時から18時まであります。
時間割からも分かるように、「クラシック」や「キャラクターダンス」、「デュエット」などのバレエ学校らしい授業が大半です。
「バレエ史」、「音楽史」といった授業もあるので、ただ体を動かしてレッスンするだけではなく、座学で教養も身に着けられました。
個人的には「バレエ史」の授業が好きでした!
バレエ留学中の一日のスケジュール
時間割スケジュールの金曜日を例に、バレエ留学中の一日のスケジュールを解説していきます。
時間 | スケジュール |
---|---|
8:00 | 起床 |
8:40 | 登校 |
8:45 | 朝食 |
9:00〜10:30 | フランス語 |
10:50〜12:20 | クラシック |
12:20 | 昼食 |
12:40〜14:10 | ロシア語 |
14:30〜16:00 | ロシア史 |
16:20〜17:50 | キャラクターダンス |
18:00〜20:00 | リハーサル |
20:00 | 夕飯 |
20:00〜23:00 | 自由時間 |
23:00 | 就寝 |
8:00 起床
学校が始める1時間前に起きて、着替えや歯磨きなどの身支度して学校へ行く準備をします。
授業は9時からなので、朝は日本にいた頃よりゆっくりできました。
毎日、ギリギリまで寝ていました!
8:40 登校
学校の向かいにある寮で暮らしていたので、徒歩10秒で学校に到着します。
海外からの留学生は、全員が寮で暮らしていました。
現地のロシア人学生は「自宅から通う」もしくは「寮から通う」の2種類でした。
ロシアは国土が広いため、10歳くらいから親元を離れて寮で生活をしている学生も多くいます。
8:45 朝食
学校にある食堂で、朝食を食べます。
- カーシャ
- パン+サラミ
- 甘いミルクティー
この日の朝食メニューは、そばの実のカーシャ(Каша)でした。
カーシャ(Каша)とは
スラブ諸国で親しまれる伝統的な家庭料理。
「お粥」のような料理で、そばの実や小麦、米などを煮込んで作られます。
寮で暮らしている学生は、1日3食すべてを食堂で食べています。
9:00〜10:30 フランス語
最初の授業はフランス語です。
もちろん学校での授業はすべてロシア語なので、ロシア語でフランス語を学ぶ不思議な授業でした。
授業の内容は全く覚えていません(笑)
10:50〜12:20 クラシック
2つ目の授業はクラシックバレエです。
広いバレエ専用の教室でレッスンが受けられます。
クラスメイトと共に、基礎力やテクニックを磨いていきます。
わたしの担任の先生は、週ごとにコンビネーションを変えていました。
毎週月曜日に今週のコンビネーションを渡されて、毎日ちょっとずつ内容が増えていくといった感じです。
今考えると、毎日レッスンのあるバレエ学校でないとできないやり方でしたね。
12:20 昼食
レッスンのあとは昼食です。
- ビーツのサラダ
- マカロニ
- 鳥のカツレツ
- 野菜のスープ(じゃがいも、ピクルス、にんじん、玉ねぎなど)
ロシアの昼食はメイン、サラダ、スープの組み合わせが一般的です。
12:40〜14:10 ロシア語
昼食を食べて、すぐに授業に戻ります。
留学生向けのロシアの授業です。
キリル文字の読み方から発音仕方といった基礎からロシア語を教わります。
レベルが上がると、「罪と罰」といったロシアの長編小説を読んだりもしました。
昼食後の授業は睡魔との戦いでした。
14:30〜16:00 ロシア史
日本の学校で日本史を学ぶように、ロシア学校でもロシア史を学びます。
終戦日などが日本で習った日付と違ったりしています。
16:20〜17:50 キャラクターダンス
キャラクターダンス(民族舞踊)の授業です。
クラシックの授業と同じように、バー→センターの順に授業が進みます。
日本では学ぶことが難しいキャラクターダンスを基礎から学べます。
バレエ作品にはキャラクターダンスが必ず登場します!
18:00〜20:00 リハーサル
すべての授業が終わったあとに、学校公演やコンクールに向けたリハーサルがあります。
本番に向けて、パ・ド・ドゥを練習したり、学校公演に向けて全幕作品の練習をしたりしていました。
年に2度の学校公演に加えて、学内発表会も頻繁に行われていて、何かしらリハーサルが毎日入っていました。
20:00 夕飯
リハーサルのあとは夕食です。
- アズー(カレー味の肉じゃが)
- キャベツとパプリカのサラダ
- 紅茶
- 麦入りのヨーグルト
昼食よりもシンプルなメニューになっています。
20:00〜23:00 自由時間
寮に戻り、自由時間です。
- 買い物に行く
- 洗濯をする
- 宿題をする
- ストレッチをする
- シャワーを浴びる
時間のある日は寮の友達と遊んだり、散歩をしたり、YouTubeを見たりしていました。
23:00 就寝
自分の部屋に戻り就寝です。
暮らしていた寮では、23時までに自分の部屋に戻るルールでした。
毎日忙しい毎日を過ごしているためか、留学中は8時間くらいは寝ていました。
夜の時間帯にも寮母が常にいて、急に体調が悪くなったときでも安心です。
バレエ留学中の生活に関するよくある質問4つ
最後にバレエ留学中の生活に関するよくある質問に答えていきます。
- 質問①:授業内容は現地の学生と同じですか?
- 質問②:休日はどのように過ごしていますか?
- 質問③:バレエ公演を観に行けますか?
- 質問④:舞台に出演する機会はありますか?
質問①:授業内容は現地の学生と同じですか?
授業の内容は、基本的に現地の学生と同じものとなっています。
わたしは4年間留学していましたが、出席が必要な授業は以下のようになっていました。
- 1年目:留学生向けのロシア語の授業のみを受ける
- 2年目以降:現地の学生と同じ授業を受ける
最初の1年間で日常生活に必要なロシア語を身につけて、翌年から現地の学生と同じ授業を受ける形です。
留学前に言語の勉強をしておくと、限られた留学期間中に吸収できる内容は多くなります。
質問②:休日はどのように過ごしていますか?
休日は次のようにして過ごしていました。
- 遠くのスーパーに買い物に行く
- カフェやレストランに行く
- クラスメイトの家に遊びに行く
- 部屋で動画を見ながらゴロゴロする
時間がないとできないことをしてリラックスしていました。
クラスメイトとサバゲーに行ったこともありました!
質問③:バレエ公演を観に行けますか?
留学先のバレエ学校では、学生証を提示すればバレエ公演を無料で観れました。
基本的には立ち見ですが、運が良いと座って観ることもできます。
バレエ公演は月5回くらいあったので、時間に余裕のあるときは観に行っていました。
ほかのバレエ学校でも、バレエ公演の無料チケットや格安チケットが手に入る場合が多いみたいです。
質問④:舞台に出演する機会はありますか?
留学中に舞台に出演するチャンスは多くあります。
わたしの留学先では年2回の学校公演に加えて、コンクールや学内発表会など多くの機会がありました。
劇場のバレエ公演に子役として出演するチャンスもあります!
舞台に出演する機会の多い学生は、毎日リハーサルをしていました。
まとめ:バレエ留学中の一日のスケジュール
今回の記事では、バレエ留学中の一日のスケジュールを紹介しました。
- 授業は週6日、休みは日曜日だけ
- 現地の学生と同じ授業を受ける
- 毎日のレッスンに加えて座学の授業もある
バレエ留学中はこのようなスケジュールで留学生活を送ります。
バレエ学校での生活はバレエに集中できる環境ですが、体力的や精神的にハードな環境です。
バレエ留学を考えている方の参考になれば嬉しいです!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。