- レッスン
- 2024/10/27
【プロも一緒】バレエレッスンの内容・流れを分かりやすく解説
バレエを習うことは決めたけど、レッスンってどんなコトを練習しているの?
おそらく、バレエを習っている人なら当たり前のコトですが、練習の様子を見たコトがない人には未知の世界ですよね。
実は、初心者でもプロでも、バレエのレッスンの内容は変わりません。
レッスンでは、バレエを踊るための基礎をメインに練習しているからです。
実際に、わたし自身もバレエを15年ほど習っていますが、難易度こそは違っても、受けたレッスンの内容はほとんど同じでした。
今回の記事では、一般的なレッスンの内容や流れを説明します。
そして、初めてレッスンに参加する人でも、安心してレッスンに望みましょう!
プロでも同じレッスン内容
バレエのレッスン内容は、初心者向けやプロ向けでも、内容はほとんど同じです。
もちろん、レッスンの参加者や目的によって難易度は変わります。
ですが、バレエを踊るために必要な基礎の動きを練習するという目的は同じだからです。
この動画は、新国立劇場で毎年行われている『アステラス』という、公演の様子です。
プロのバレエダンサーと学生が、同じ内容でレッスンをしています。
このようにプロのダンサーでも、日々のレッスンは、学生と一緒にできる似たような内容で練習しています。
一般的なレッスン時間は90分
一回のレッスン時間は、1時間半(90分)としている教室が多いです。
これは、レッスンですべき内容と順番がほとんど決まっているので、どのバレエ教室でも同じようなレッスン時間になっています。
まだ、集中力の長く続かない子どものクラスは、レッスン時間を60分と短めにしている教室もあります。
また、1クラスあたりの人数は、バレエ教室や各クラスによって異なり、20人以上の大人数のクラスや10人以下の少人数でレッスンをしているクラスなど様々です。
バレエレッスンの流れ
バレエのレッスンは、以下の内容で進みます。
- はじまりのご挨拶(レヴェランス)
- ストレッチ
- バーレッスン
- センターレッスン
- おわりのご挨拶(レヴェランス)
それぞれのレッスンの内容について説明していきます。
はじまりのご挨拶(レヴェランス)
バレエのレッスンは、先生やピアニストへのご挨拶(レヴェランス)からスタートします。
舞台での踊りの後でもレヴェランスをしますが、レッスン前のレヴェランスは、バレエを指導してくれる先生やピアニストに敬意を表すためにおこないます。
「よろしくお願いします」という気持ちを伝えましょう。
ストレッチ
レッスンでケガをしないよう、筋肉に刺激を与えて、身体を目覚めさせていきます。
バレエを踊る上で大切な柔軟性もストレッチで高めます。
ストレッチをレッスン内容に入れていない教室もあるので、その場合は自宅でするか、30分ほど前に教室に来て自分でストレッチをしましょう。
バーレッスン
バー(手すり)の助けを借りながら、バレエの基礎の動きやその使い方を身体に覚え込ませます。
両手をバーにおいて、脚の動きだけに集中的に練習したり、片手をバーにおいて、手と脚のコーディネーションを練習するなど、目的によってバーに使い方を変えています。
バーレッスンは、フロアに出て踊るための身体の軸を鍛えるためにレッスンしています。
なので、バーは掴むんだり・寄りかかるのでなく、腕や肩の力を抜いて、手を上から添えるように心がけましょう。
よくあるバーレッスンの順番は、以下の通りです。
- プリエ
- バットマン・タンデュ
- バットマン・ジュテ
- ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール
- バットマン・フォンドゥ
- バットマン・フラッペ
- ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール
- アダージオ
- プティ・バットマン
- グラン・バットマン
バーレッスンは、後半に進むにつれて、動きが大きくなっていきます。
クラスによっては、順番が前後したり、やらなかったりします。
今すぐに、これらの名称を覚える必要はありません。バレエを練習していると自然に覚えていきます。
センターレッスン
バーで練習した内容を、フロアに出て練習するのがセンターレッスンです。
バーレッスンと同じように、ゆっくりな動きから大きな動きの順番に練習していきます。
また、それらの練習に加えて、ピルエット(回転)やグラン・パ・ドゥ・シャ(ジャンプ)などの、ダイナミックな動きの練習もセンターレッスンではおこないます。
美しい音楽に合わせて練習するセンターレッスンは、「バレエを踊っている」と感じられるレッスンの醍醐味です。
おわりのご挨拶(レヴェランス)
レッスンも最後もレヴェランスで、教えてくれた先生やピアニストに感謝の気持ちを伝えましょう。
レッスンの後は、ストレッチやマッサージなどをして身体をクールダウンさせましょう。
次のクラスがなく、そのまま教室に残れる場合は、しっかりとクールダウンしてから帰ると、疲れや筋肉痛を軽減させるコトができます。
+α:ポアント・リハーサル・ヴァリエーション
以下の練習は、レッスンの後半やレッスン後に行われるコトがあります。
ポアントの練習
バレリーナが履いているトウシューズ(ポアント)を履きこなすための練習です。
バレエシューズにはない、立ち方やポアントワークを練習して、表現力や踊りの幅を広げていきます。
ポアントのためのクラスを設けているバレエ教室もあります。
発表会の練習(リハーサル)
発表会などの舞台が近づいてくると、レッスンの後半やレッスン後に、それらに向けた練習をする教室がほとんどです。
ソロの踊り『Va(ヴァリエーション)』の練習や、他のクラスと合同で1つの曲を練習(リハーサル)があります。
まとめ
- レッスンの内容
- はじまりのご挨拶(レヴェランス)
- ストレッチ
- バーレッスン
- センターレッスン
- おわりのご挨拶(レヴェランス)
- レッスンの時間は90分が一般的
- 時期などによっては、レッスンの後半や後に発表会・コンクールやポアントの練習がある。
おわりに
バレエのレッスンの内容や流れのイメージは、想像できたでしょうか?
繰り返しになりますが、レッスンの内容や順番は、どのバレエ教室でもほとんど同じです。
もう、あなたはバレエの練習の進み方を知っています。安心して初レッスンに望みましょう!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。