- コンクール
- 2024/10/24
今回はバレエコンクール出場までの流れについて説明、解説します。
私自身もコンクールに計10回以上出場しました。
そんな経験からコンクール当日までの流れをまとめてました。
コンクール前までにしておくこと
コンクールへのエントリー
コンクリートに出場するのであればまずはここからです。
最近はインターネットの申込みが増えてきました。
申し込みフォームに出場者の個人情報や参加する部門、踊る曲やその分数などを入力します。
また「曲を流すタイミング」や「舞台へ出る方向」を記入することもあるので、教室の先生に確認しておきましょう。
申込みがおわったら参加費を支払います。
参加費の支払い方法は銀行振込が一般的です。
支払い締め切り日までに指定された振り込み先に振り込みしましょう。
届いた書類の確認
無事に申し込みが完了すると、エントリー書類や当日のタイムスケジュール表、楽屋への通行証が送られてきます。
また通行証は当日、首から下げられるようにパスケースに入れておくと便利です。
間違えがないかの確認
まず最初に名前や参加する部門、演目などの確認しましょう。
もし、間違えがあった場合は、すぐにコンクール事務局に連絡します。
わたしは、実際に名前が間違っていたことがありました。
審査、場当たりの日時の確認
参加者の多いコンクールでは、審査が何日間に分かれます。 自分が出場する部門の審査日時を確認しましょう。
コンクール会場までの行き方の確認
コンクール会場までは、車や電車で向かうことが多いです。
遠くに住んでいる場合は前日からコンクール会場近くのホテルに泊まることもあります。
同じスタジオから何人か出場する場合はみんなで一緒にコンクール会場に向かうこともあります。
どのようにして会場へ向かうか、事前に先生や他の出場者と相談して決めておきましょう。
荷物の準備
衣装やメイク道具、エントリー書類、音源は絶対忘れないようにしましょう!
女子はタイツに穴が空いてしまうこともあるので、予備のタイツも準備しておくことをオススメします。
また、コンクール当日は荷物が多いのでスーツケースに入れて持ち運ぶのが便利です。
音源(CD、MD、USBなど)の準備も忘れずに
指定された形式のものを準備しましょう。 コンクールによって細かく指定されているので参加要項などを確認してください。
移動中に破損したり、機械が読み込めないエラーが起こる場合もあるので、必ず予備の音源も持っていくようにしましょう。
コンクールの持ち物については別の記事で詳しく解説します。
コンクール当日の流れ
会場・楽屋入り
出場者は9時くらいから楽屋に入れることが多いです。
混雑を防ぐため、参加する部門ごとに楽屋に入れる時間が決まっている場合もあります。
コンクール当日、たくさんの人が楽屋を利用します。
他の人に迷惑をかけないように楽屋では荷物はなるべくコンパクトにまとめましょう。
受付
受付の人に出場する部門と名前をはっきりと伝えましょう。 踊る演目や音の出すキッカケなどをここで再度確認します。
また、音源の提出もこのとき一緒におこないます。
エントリー書類や音源は基本的にこのときしか使わないので、クリアファイルなどでひとつにまとめておくと便利です。
DVD、写真の申込み
DVDや写真の申込場所は受付の近くにあることがほとんどなので、受付をするのと一緒に済ませておきましょう。
申し込みのお金は現金のみの場合がほとんどです。
事前に代金を封筒にいれて準備しておくとスムーズに申し込みを行うことができます。
DVDは自分がどんな踊りをしたか後で見返すことのできる貴重な資料です。
今後の練習の参考や思い出にもなるので申し込むことをオススメします。
メイク
遠くからでも顔がはっきりわかるようにメイクをします。
小学生くらいまでは先生にメイクをしてもらうことが多いですが、中学生以上では自分でメイクをしている子がほとんどです。
馴れないうちはメイクを完成させるのに何時間もかかってしまいます。
自分でメイクをするのであれば、あらかじめ何度か練習しておきましょう。
また、審査の時間が早いと教室や家であらかじめメイクをしてくる場合もあります。
どこでメイクをした方が良いかは先生にあらかじめ相談しておきましょう。
化粧台は使いたい人がたくさんいます。 譲り合いながら利用しましょう。
ウォーミングアップ
各自でウォーミングアップをして、舞台で良い踊りができるように準備します。
リハーサル室などが自由に使える場合がほとんどですが、人がいっぱいで廊下でウォーミングアップしている人もよく見かけます。
ウォーミングアップのためのレッスンをしてくれるコンクールもあります。
場当たり
舞台上で 本番どのような立ち位置で踊るかなどの最終確認をします。
場当たりは時間が15分ほどととても短く、そのうえ何人もの出場者で一斉におこないます。
あらかじめ自分で確認したいこと優先順位を決めておきましょう。
場当たりの前に一度客席に行って舞台の大きさやどんな場所取りで踊るかをイメージしておくと場当たりの短い時間を効率的に使うことができます。
本番、審査
ついに本番の時間です。 エントリー番号や名前、踊る曲目などがアナウンスされたら曲が流れ始めます。
舞台に出てから曲を流してもらう場合は、アナウンスが終わってから舞台に出ましょう。
本番前に慌てることのないように、自分が踊る5曲目くらい前には袖にいるようにしてください。
また、コンクールは時間の関係上、お辞儀(レベランス)がないことがほとんどです。
踊り終わったあとは、そのまま袖へ戻りましょう。
結果発表
審査の結果が、会場のロビーの掲示板に貼られます。
それと同時に、ホームページでも結果を見ることができるコンクールもあります。
上位入賞など、ザックリとした発表だけで、詳細は表彰式で発表されることもある。
この頃にはDVDは出来上がっているはずです。
当日受け取りの場合は忘れずに受け取りましょう。
表彰式
名前が呼ばれ、舞台に上がるように言われた人は素早く舞台に上がってください。
賞状など受け取ったら客席と審査のいる方にバレエダンサーらしくお辞儀をしましょう。
表彰式では、審査員の先生方が今回のコンクールの総評をしてくれます。
今後の練習に活かすために、結果発表で名前があった人もなかった人もできる限り出席しましょう。
日本で行われる有名なコンクール一覧
今紹介したコンクールは、日本でもレベルの高いコンクールばかりです。
コンクールがどんな感じ知りたい人はぜひ一度、観に行ってみてください。 観に行くだけでも色々勉強になります!
はじめて出場する人にはプレバレエコンクールがおすすめ
はじめてコンクールに出場する人にはプレコンクールやプレ部門のあるコンクールがおすすめです。
バレエシューズで参加できたり、審査員からのアドバイスシート、DVD、記念品などが無料でもらえます。
コンクールにはまだ早いけどコンクールが雰囲気を体験みたい人は、一度参加してみてはいかがでしょうか?
プレ(部門のある)バレエコンクール一覧
おわりに
コンクール参加までの流れはつかめたでしょうか?
日本では年間を通して、バレエコンクールがたくさん開催されています。
もし家の近くで開催されていたら、ぜひ一度、見に行ってみてください!!
また、コンクールのことについて書かれている本もあります。
コンクールに出場する人には、タメになることがたくさん書かれています。 読んで損はしないので、ぜひ一度、読んでみてください!!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。