- ストーリー
- 2024/10/24
珍しいヴァリエーションを踊ってみたい!
コンクールで他の人とは違うヴァリエーションを踊りたい!
おそらく、コンクールで他の人とヴァリエーションが被らないか、気にしたコトがある人も多いのではないでしょうか?
実は、日本ではあまり踊られていない男性のヴァリエーションが多くあります。
実際に、わたしがロシアにバレエ留学した時に「こんな魅力的な男性ヴァリエーションがあるんだ!」と驚かされました。
今回の記事では、「日本では見かけない珍しい男性Va(ヴァリエーション)」を10コ紹介します。
そして、練習するヴァリエーション選びの参考にしてください!
日本では見かけない珍しい男性Va(ヴァリエーション)10選
「エスメラルダ」よりフェビュスのヴァリエーション
「エスメラルダ」でフェビュスが踊るヴァリエーションです。
この作品は、小説「ノートルダム・ド・パリ」を原作にジュール・ペローによって振り付けられました。
このヴァリエーションは、男性らしい優雅な踊りの中に『跳躍力・回転力』といった男性のヴァリエーションの魅力が多く含まれています。
「コッペリア」よりフランスのヴァリエーション
「コッペリア」の第3幕で、主人公のフランツが踊るヴァリエーションです。
日本で『フランツのヴァリエーション』というと、他の曲を想像する方も多いと思いますが、このヴァリエーションもいくつかあるバージョンのひとつです。
ボリショイ劇場などの「コッペリア」でこのヴァリエーションが踊られています。
「チッポリーノ」よりチポリーノのヴァリエーション
野菜をモチーフにしたお話の主人公チッポリーノが踊るヴァリエーションです。
「チッポリーノ」自体は、子ども向けの作品となっており、アルレキナーダのような特徴的なキャラクター性を持ってヴァリエーションになっています。
「騎兵隊の休止」よりピエールのヴァリエーション
「騎兵隊の休止」の作品に登場する主人公ピエールが踊るヴァリエーションです。
この作品は、マリウス・プティパが振り付けしたオーストリアの村が舞台の作品で、男性ヴァリエーションの最後にある、連続のアントルシャ・カトルは見せ場にひとつになっています。
「ローレンシア」よりフロンドーゾのヴァリエーション
ローレンシアとフロンドーソの結婚式のシーンで踊られるヴァリエーションです。
「ローレンシア」は、「ドン・キホーテ」と同じ舞台のスペインで繰り広げられる、ヒロインのローレンシアとフロンドーゾの恋愛模様を描いた作品です。
難易度が高いテクニックがたくさんある男性ヴァリエーションで、作品自体もスペインらしい情熱的な踊りが多く、見ごたえのある作品となっています。
「ラ・ヴィヴァンディエール」よりハンスのヴァリエーション
「コッペリア」などで知られるサン・レオンが振り付けした、『ハンガリーの小さな村』が舞台の作品です。
パ・ド・シスの中の男性のヴァリエーションで、ピルエットなどの回転が得意な人にオススメの踊りになっています。
「青ひげ」より男性ヴァリエーション
マリウス・プティパの生誕50周年を記念して創られた作品です。グリム童話が原作の作品になっています。
様々な跳躍テクニックが散りばめられたヴァリエーションとなっています。
「シュラレ」よりアリ・バティルのヴァリエーション
「シュラレ」の第3幕で、主人公アリ・バティルが踊るヴァリエーションです。
この作品は、タタールの民話をもとになっています。タタールのキャラクターダンスや男性の丸い帽子の衣装など、民族的な特徴の濃い作品になっています。
アリ・バティルの踊るヴァリエーションは、「シュラレ」全体と通して見られる、特徴的な手の使い方が印象的です。
「ガイーヌ」よりアルメンのヴァリエーション
「ガイーヌ」に登場するアルメンが踊るヴァリエーションです。
ロシアで多く上演されている作品で、男性らしい力強い踊りが魅力のヴァリエーションになっています。
「ウィリアム・テル」より男性ヴァリエーション
この作品は、「ゼンツァーノの花祭り」などを振り付けたオーギュスト・ブルノンヴィルが創りました。
「ナポリ」のようなブルノンヴィル作品らしさが感じられるこのヴァリエーションは、足先の細かいテクニックが求められる踊りです。
踊りたいヴァリエーションが見つかったら・・・
今回は、珍しい男性ヴァリエーションを10コ紹介しました。
踊ってみたいヴァリエーションが見つかったら、その作品について詳しく調べてみましょう。
作品のストーリーや自分が踊る役柄を知っているといないのでは、ちょっとした動きや表現のニュアンスから踊りに大きな差で出ます!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。