- バレエ留学
- 2024/10/27
バレエ留学は何歳からがベストか【年齢・学歴】
バレエ留学は何歳から始めるのがベストなの?また、日本の学校はどうしているの?
この記事では、以下の内容を説明、解説します。
四年間、ロシアにバレエ留学をしていたわたしが解説します!
今回の記事は、その経験から、実際に就職活動も通して感じたコトなどからまとめました。
バレエ団で働きたい年齢から逆算【ベストは18歳で卒業】
留学後の進路はどう考えていますか?
「バレエ団に就職して、バレエダンサーになりたい!」と考えている方が多いはずです。
それなら、留学を終える年齢から逆算するのがオススメです。
ベストは、18歳で留学を終えるコトです。
なぜなら、留学を終える時期が遅くなると、ダンサーとして一番コンディションのいい若い時期を学生として終えてしまうから。
実際に、考える上で必要なコトは以下の2つです。
バレエ団の受け入れ年齢を知る
留学後、ほぼ全員が夢見るバレエ団への就職。
バレエ団の受け入れ年齢も知っておく必要があります。
それはなぜか。
「それは、年齢が理由でバレエ団に就職できない可能性があるからです。」
留学を終え、いざ「バレエ団を見つけるぞ!」と就活を始めても、年齢が理由でバレエ団に断られてしまったら元も子もないですよね・・・。
日本と海外に分けて、バレエ団に入団できる年齢をそれぞれ見ていきましょう。
日本のバレエ団の場合
日本のバレエ団が行う、入団オーディションの募集年齢は以下の通りです。
- 新国立劇場バレエ団:満18歳以上
- 井上バレエ団:高校卒業後以上25歳くらいまで
- 国際バレエアカデミアバレエ団:18~28歳
- 谷桃子バレエ団:18歳から25歳まで
- 東京バレエ団:満23歳まで(目安)
- 牧阿佐美バレヱ団:満18歳から30歳
多くのバレエ団は、18歳から働けるバレエ団が多いです。
留学後に、日本のバレエ団で働きたいと考えているのなら、23歳までには留学を終える必要がありそうですね。
海外のバレエ団の場合
海外のバレエ団では、18歳で入団するのが一般的です。
なぜなら、バレエ学校のカリキュラムが18歳ですべて終了するように作られているからです。
成人の年齢が18歳なのも関係してますね。
実際に、ロシアのバレエ学校は10歳で入学してバレエを8年間学び、18歳でバレエ団に就職しています。
海外・国内どちらを見ても、18歳からバレエ団で働けますね。
バレエ留学の期間を考える
次は、留学期間です。
一昔前は12歳くらいから留学し、ガッツリ学ぶパターンが多かったらしいですが、現在は中学生や高校生の期間に3〜4年のバレエ留学する人が多いです。
なぜなら、海外でバレエの教授法を学んだ教師が増え、日本のバレエ教育のレベルが上がり、ある程度はバレエを学べるようになってきたからです。ちなみに私の通っていた教室の先生も、バレエの教授法を学んだ先生でした。
私の場合は、4年間留学しないと取得できない『国家アーティスト』の資格が欲しかったので、留学の期間を4年間に設定しました。
お金の問題もあるので、「◯年間のバレエ留学がオススメ!」とは言えません。
ただ、大切なのは、限られた期間の留学をいかに有意義なモノにするかだと思います。
以上のコトをまとめると、あなたの留学すべき年齢はこのようになります。
(バレエ団で働き始めたい年齢)ー(バレエ留学したい期間)=(あなたの留学を始めるべき年齢)
高校卒業はしておくべき【日本は学歴社会】
留学を始める年齢を考えるのとセットで考えるが必要なのは、日本の学校問題です。
今、バレエ留学を考えているなら高校までは卒業するべきです。
万が一、ケガをしてバレエを踊れない状態になっても、他の道に進む選択肢が残っているからです。
まだ学歴社会の日本では、中卒と高卒では働ける職業の選択肢の幅が大きく違います。
また、将来、大学で勉強し直そうと思っても、中卒の場合は、高卒認定の資格の勉強から始めなければならずそれは多くの時間もかかり大変です。
仲の良い友人で、バレエ留学中のケガでバレエを諦め、高卒認定を取得し大学に入学した人がいましたが話を聞くととても大変そうでした。
大切なのは、万が一、バレエが踊れなくなった時の選択肢を多く残しておくコトです。
通信制ならバレエ留学中でも学べる
通信制の高校に留学すれば、バレエ留学中でも日本の高校を卒業できます。
課題や授業もオンラインなので、ネット環境さえあればどこでも勉強できるからです。
バレエ留学生には、明蓬館高等学校、ルネサンス高等学校などの通信制の学校が人気みたいです。
「バレエと両立出来るか」と考えている方もいるとは思いますが、本人のやる気次第です。
ヒマな時間も結構あります。
私は18歳でバレエ留学をしました【経験談】
私がバレエ留学をしたのは、18歳になってからでした。
高校に通いながらバレエを習っていたのですが、高3の進路を考える時期には入り、周りは大学進学の準備をする中、自分はどうしたいか考えていました。
その中で、大学で勉強するより「やっぱりバレエに人生を捧げたい!」と思い、バレエ留学するコトを決心しました。
決めたはいいけど、父親は大反対!!
「将来、バレエで生きていけるの?」と言われて、何も言い返せずにいました。
私が男だったから、親は余計に心配だったんでしょうね。
とりあえず、父親を説得するのと同時に、留学できるバレエ学校を探し始めました。
留学したいとは言ったモノの、バレエ学校の留学許可を持っているワケではなかったので・・・。
自分の通っていたバレエ教室がワガノワメソッドだっだので、ロシアのバレエ学校を目指しました。
夏のコンクールで入賞して、なんとか希望していた学校の留学許可をGET!!
親には、留学後は、一切の金銭的サポートをしないのを条件に留学で認めてもらったと言うワケです。
バレエ留学をするコトは、今後の人生を大きく左右します。
私は親の反対によって、自分の将来について真剣に考える機会がありました。
もし「いいよー」の二つ返事で留学の許可をもらっていたら、バレエ留学に対する考え方自体も変わっていたかもしれません。
多くの人とは違う道を進むコトは、大きなリスクがあり、他の人とは違う分、大変な思いをするコトがあるとを頭の片隅に留めておいて欲しいと思います。
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。