- バレエ留学
- 2024/12/16
経験者がバレエ留学のメリット・デメリットを説明します。
「バレエコンクールで留学許可をもらって、バレエ留学をしたい」
おそらく、バレエを本気で学びたいと考えている人なら、留学を一度は考えたコトがあるのではないでしょうか。
実は、バレエ留学は「バレエ漬けの生活が送れる」など良い面だけを考えるがちですが、デメリットもしっかりあります。
実際にわたしもバレエ学校に留学しましたが、苦労したコトも多くありました。
今回の記事では、そんなバレエ留学にあるメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
そして、「自分は本当にバレエ留学をしたいのか」考える参考にして下さい。
バレエ留学のメリット
バレエ漬けの生活が送れる
朝から晩までバレエのコトしか考えなくていい環境で、バレエ漬けの生活が送れます。
バレエ学校では、クラシックやデュエットなどのレッスンが毎日あります。
また、解剖学や栄養学などバレエを踊る上で必要な知識を身につけられます。
時間にすると、毎日8時間くらいはバレエに関するコトを学んでいます。
ですが、日本でバレエを学んでいる人は、学校のあとにバレエ教室でレッスンをする場合がほとんどです。
一日に練習できる時間は、どんなに長くても一日に3時間くらいです。
時間の使い方によって、この時間の差を埋めるのは可能かもしてませんが、とても難しいです。
本気でバレエを学ぶのに、これ以上の環境はないと思っています。
いろいろな国の友達ができる
バレエ学校では、現地の学生と日本も含めてたくさんの国からの留学生が一緒にバレエを学んでいます。
わたしの留学した学校では、アメリカや韓国、イタリアなど10カ国以上の国からの留学生がいました。
そのような仲間たちと一緒に学び、バレエを磨きあった経験は、一生モノです。
実際に、わたしは、今でも同じバレエ学校で学んだ友達と連絡を取っています。
世界中に一緒にバレエを学んだ仲間がいるコトは、たとえバレエを辞めても、人生においてかけがえのないモノになると思います。
視野が広がる
海外で様々な考えを持つ人たちと生活をする中で、自分の中の常識は『常識でない』と気づけます。
「周りに合わせるコトが、必ずしも正しいことではない。」
「自分の意見はしっかり言わないと伝わらない。」
など、日本でなんとなく生活していては気づきにくいコトにも気づけます。
知らなかったコトに気づけるコトは、今後の人生において、自分の選択肢を広げる可能性が増えます。
気づいたコトをどう活かせるかが重要なんですけどね。
日本の素晴らしさを実感
日本では当たり前だと思っていたコトが、海外では違うコトに気付かされます。
- 落とし物をしても交番に届いている。
- どこも治安がいい。
- カフェで水がタダ。
- やっぱり日本食は最高!
わたしは、夏休みなどの一時帰国のときに、上記のコトを実感しました。
「視野が広がるコト」に似ているのかもしれませんが、日本の素晴らしさを実感できると思います。
自己管理能力が身につく
一人暮らしor寮生活の多いバレエ留学では、すべてが自己管理です。
食生活の管理や洗濯・掃除など自分のコトは、すべて自分でしなければなりません。
また、海外の学校では、レッスンをサボっても「なんでレッスンに来なかったの?」なんて誰も言いません。
成績不良で学年末に退学になるだけです。
このような「すべて自己責任」な環境で生活するコトで、自分を管理する能力が身につきます。
裏を返すと、自己管理能力が身につかない人は、途中で帰らされます。
バレエ留学のデメリット
ここからは、バレエ留学のデメリットを紹介します。
お金がかかる
留学には、学費のほかにも飛行機代、生活費などたくさんのお金がかかります。
わたしの経験上ですが、年間100万円以上かかるコトは覚悟する必要があります。
そのため、高い費用を出してもらってまで、留学する意味や覚悟があるのかは一度考えるべきだと思います。
将来の選択肢が狭まる
バレエ留学は、多くの人が歩む道とは異なります。それは大変なコトです。
学歴が中卒や高卒で終わったりと、もし日本で多くの人が進む道を戻ろうとする時には、多くの困難が待ち受けるコトは理解しておく必要があります。
バレエ留学を考えているのであれば、この点を一度は考えるべきです。
ストレスが多い
バレエ留学には、以下のようなストレスがかかります。
- 食生活の変化
- 言葉の壁
- 生活環境の変化(一人暮らしor寮生活)
- 日本の家族・友達と会えない
食生活の変化
留学生活では、食生活が多く変化します。
海外では、主食がパンやジャガイモなコトが多く、現地の食べ物に慣れないうちは体調を崩してやすいです。
逆に、他のストレスを発散させるために、お菓子などの食べたいモノをたくさん食べて、太ってしまう可能性もあります。
普段食べていたものが急に変化するのは、知らない間に身体や心に大きな負担をかけています。
言葉の壁
日本語が通じず、言いたいことが思うように伝わらないコトもストレスになります。
留学して最初のころは、誰もが感じるストレスです。
海外では、日本人のように「言わなくても伝わる」というコトはなく、自分の言いたいコトは、はっきりと言葉に出す必要があります。
留学生活を送る中で、自然と喋れるようになり自分の意思もはっきり伝えられるようになります。
生活環境の変化
さっきも言ったように留学は、「一人暮らしor寮」が一般的で、生活環境が大きく変化します。
休み明けの学校生活で疲れを感じやすいように、新しい環境での生活は変に緊張して、疲れを感じやすいです。
さらに、留学中は住み慣れた家では休めないので、疲れも取れにくいです。
海外旅行ならその変化を楽しめるかもしれませんが、留学はそれに慣れなければなりません。
日本の家族・友達と会えなくなる
留学中は、日本にいる家族や友達と会えなくなるコトもストレスになります。
気の知れた人と話すことでストレスを発散できなくなるからです。
親は近くにいるだけで、安心できるというコトに留学生活をすると気付かされます。
最近では、SNSが発達して、海外にいても気軽に連絡を取れるようになりました。
まとめ
- バレエ漬けの生活が送れる。
- いろいろな国の友だちができる。
- 視野が広がる。
- 日本の素晴らしさを実感する。
- 自己管理能力が身につく。
- お金がかかる。
- 将来の選択肢が狭まる。
- ストレスが多い(食事・言葉・生活環境など)
おわりに
バレエ留学は、良い面だけを考えて夢を見がちですが、デメリットもしっかりとあります。
今回の記事で紹介したメリット・デメリットを参考に、「自分は本当にバレエ留学をしたいのか」考える参考にしてください。
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。