- バリエーション
- 2024/10/23
「コンクールに初めて出場するけど、どんな男性Va(ヴァリエーション)が人気なの?」
おそらく、バレエを習っているとコンクールに挑戦しようと思う人も多いでしょう。
実は、コンクールにはよく踊られるVa(ヴァリエーション)がいくつかあります。また、流行りもあります。
実際に、わたし自身もコンクールに出場経験があり、年代によっても人気のVa(ヴァリエーション)が違いました。
出場者の多いコンクールだと、4~5人が同じの男性Vaを踊っているコトもよくありました。
この記事では、コンクールで男子に人気のVa(ヴァリエーション)を5つ紹介します。
コンクールで踊りたい演目が見つかるかもしれません!
コンクールでバレエ男子に人気のVa(ヴァリエーション)まとめ
コンクールでよく踊られる男性Va(ヴァリエーション)を、踊りの構成(アンシェヌマン)がわかりやすい動画と一緒に紹介します。
「ドン・キホーテ」よりバジルのVa
年齢に関係なく、よく踊られている「ドン・キホーテ」よりバジルのVa(ヴァリエーション)です。
コンクールを見に行くと、誰か一人はこのヴァリエーションを踊っているほどの人気です。
このお話は、床屋の息子の「バジル」と街の宿屋の美しい看板娘「キトリ」が主役です。
二人は愛し合っていましたが、キトリの父親はキトリを貴族の息子「ガマーシュ」と結婚させようと考えており、結婚に反対していましす。
そんなバジルとキトリは、駆け落ちまでをして愛し合っているコトを示し、結婚を認めてもらいます。
この「バジル」のヴァリエーションは、そんな二人の結婚式のクライマックスで踊られます。
大きなジャンプや回転も多く、『The・バレエ男子』と誰もが思うVa(ヴァリエーション)です。
「パリの炎」よりフィリップのVa
最初から連続のジャンプではじまる「パリの炎」よりフィリップのVa(ヴァリエーション)です。
ロシア革命をテーマにした作品で、革命に成功し、その喜びを情熱的で男らしく表現しているのがこの踊りです。
パワフルでエネルギッシュな音楽と共に踊られるこのVa(ヴァリエーション)は、難しそうに感じますが、アンシェヌマンの難易度はそこまで高くありません。
ですが、一つ一つの動きの完成度が求められる内容になっています。
また、はじめてのパ・ド・ドゥとして、よく踊られる演目でもあります。
「白鳥の湖」第三幕よりジークフリード王子のVa
バレエを知らない人でも、名前の聞いたことはある「白鳥の湖」の主役、ジークフリード王子が踊るVa(ヴァリエーション)です。
誕生日を迎えたジークフリート王子が、自分の花嫁を選ぶ舞踏会の場面で踊られます。
今まで紹介したVa(ヴァリエーション)とは違い、王子の踊りなので、踊りの美しさや優雅さなど王子らしい表現力を求められます。
また、テクニック的にはそこまで難しくありませんが、腕や脚の使い方の正確さなど、基礎が正しくできているかがよく分かるVa(ヴァリエーション)になっています。
「海賊」よりアリのVa
上半身が裸の衣装で踊る「海賊」よりアリのVa(ヴァリエーション)です。
海賊の主人公「コンラッド」の手下のアリが、第2幕の海賊の隠れ家の洞窟のシーンで踊られます。
アリは、この作品の主人公ではありませんが、ダイナミックな踊りは、海賊の作品を盛り上げてくれます。
踊りの一つ一つの難易度が高いVa(ヴァリエーション)で、10代後半の男子がコンクールでよく踊っています。
「アルレキナーダ」よりアルルカンのVa
最近、コンクールでよく踊られている、「アルレキナーダ」よりアルルカンのVa(ヴァリエーション)です。
アルルカンとは、いわゆる「道化師」のことで、ピエロのような表情の豊かさが求められます。
ほかのVa(ヴァリエーション)にはない、ピエロのような手の使い方が特徴的です。
踊る役の内容がわかりやすいコトから、コンクールでは、小学生の男子がよく踊っています。
おわりに
踊ってみたいVa(ヴァリエーション)は見つかりましたか?
日本では、全国各地でバレエコンクールが年間を通して、たくさん開催されています。
コンクールで踊る演目を選ぶ参考にしてみてください!
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。