バレエコンクールには、参加費以外にどんな費用がかかるの?
おそらく、コンクールに出場しようか考えている方にとって、一番気になるのが費用についてでしょう。
実は、コンクールに出場するには、参加費以外にも衣装代やレッスン代など様々な費用がかかります。
実際に、わたしも日本のコンクールに何度も出場しましたが、「お金がかかるわ」と親に言われていたコトをよく覚えています。
今回の記事では、バレエコンクール出場にかかる費用を、具体的な数字を出しながら詳しく説明していきます。
そして、どんな費用がコンクールにかかるのかのイメージが掴めるはずです。
想像よりも費用がかかるコンクール
まず最初に、バレエコンクールにかかる費用は、合計で10万〜25万円かかります。
なぜなら、コンクールにかかる費用は「参加費」や「衣装代」の他にも、以下の費用もかかるからです。
- 参加費
- 衣装代
- 音源代
- DVD・写真代
- 個人レッスン代
- 交通費・宿泊費
- 先生へのお礼
- コンクール当日の引率費用
上記のように、バレエコンクール出場には多くの費用がかかります。
バレエコンクールにかかる費用の内訳
バレエコンクールにかかる費用の内訳を、それぞれ詳しく説明していきます。
参加費
バレエコンクールへの参加費の目安は、20,000円から40,000円くらいです。
なぜ金額に差があるのかと言うと、日本のバレエコンクールは「審査が一度だけのコンクール」と「予選・決選の2回の審査があるコンクール」の2種類があるからです。
この審査の回数によって、料金は変わってきます。
例えば、審査が一度だけのAJBU(オール ジャパン バレエ ユニオン)コンクールは、参加費が22,000円です。
また、審査が二度あるNBA全国バレエコンクールの場合、申込時の参加費は20,000円で、決選に進むと追加で15,000円がかかります。
そのため、バレエコンクールは審査回数によって、参加費が大きく異なっています。
衣装代
本番で着るための衣装は、レンタルorオーダーのどちらかの方法で準備するコトがほとんどです。
衣装にかかる費用は、レンタルの場合は1万〜2万円。オーダーの場合は、5万〜15万円くらいと言われています。
どのレンタル衣装も、価格はほとんど同じですが、オーダー衣装は「生地の素材」や「装飾のこだわり具合」などによって値段が大きく変わってきます。
何回か同じ衣装でコンクールや発表会に参加する予定があるなら、オーダーで衣装を作った方が結果的に安くなるコトもあるので、どちらを選ぶかは人それぞれです。
音源代
コンクールで踊る曲は、「自分で音源を持ち込む場合」と「課題曲として音源が指定されている場合」の2パターンがあります。
課題曲が指定されている場合
課題曲が指定されている場合は、練習用に音源を購入する必要があります。
1曲だけを購入する場合の価格は、1,000円〜2,000円です。
「コンクールで何を踊るか迷っている人」や「同じ教室から複数人エントリーする場合」は、すべての課題曲の収録されたセットを購入するコトが多いです。価格は、1万〜2万円くらいです。
自分で音源を持ち込む場合
自分で音源を持ち込む場合は、業者に音源作成を依頼する必要があります。
なぜなら、音源の最初に無音の部分がないようにするためです。
たとえば、キッカケで始まるヴァリエーションの場合、音の最初に無音部分あると、タイミングよく曲の再生をスタートしても、踊りとのタイミングが合いません。
そのような事態が起こるのを防ぐために、無音部分のない音源を作成するコトが必要なのです。
もちろん知識があれば、自分で音源を作成するコトも可能です。
実際に、わたしは自分で音源を編集してコンクール用の音源を作成していました。
DVD・写真代
日本のバレエコンクールでは、発表会と同様に撮影が禁止されています。
そのため、コンクールで自分の踊った動画や写真が欲しければ、コンクール会場でDVDを申し込まなければなりません。
DVD代は、1作品5,000円というコンクールが多いです(とても高い)。
コンクールのDVD代は高いですが、自分の踊りを振り返り今後の練習に役立てるためには、必要なモノだと思っています。
個人レッスン費
コンクールの練習は、自分の通っている教室で個人レッスンを受けます。
料金は教室によって異なり、10分1,000円ぐらいが相場と考えられています。
たとえば、コンクール前の2ヶ月間、40分の個人レッスンを週3回受けた場合のレッスン費は、以下のようになります。
個人レッスン(4,000円/回)×(週3回)×(2ヶ月)= 120,000円
もちろん、個人レッスンの回数を減らせば費用を抑えるコトができますが、10万円を超えると、子どもをコンクールに参加させえるには、勇気がいりますよね。
交通費・宿泊費
コンクール会場までの交通費です。国内でも遠くのコンクールに出場する場合は、宿泊費も必要になります。
かかる費用は、人によって様々です。
先生へのお礼+コンクール当日の引率費用
コンクール当日、生徒が舞台で実力が発揮できるように、先生は「舞台袖への引率」や「メイクの手伝い」などを、ほぼボランティアで行っています。
そんな先生へのお礼です。
金額としては、コンクールの結果にもよりますが、1万〜5万円くらいが相場だと思われます。
これは、筆者自身の経験則です。同じ教室にコンクール経験者がいれば、その親御さんに聞いてみるのが一番参考になると思います。
また、わたしの場合は、一人でコンクールに参加するコトが多かったので、先生へのお礼と引率費用を一緒にして渡していました。
その他にかかる費用
これまでに紹介した費用以外にも、以下のようなモノにもお金がかかります。
- メイク道具代
- トウシューズ代
- 本番用タイツ代 ext…
まとめ
コンクール出場にかかる費用は、合計10万から25万円くらいで、以下の費用がかかります。
- 参加費
- 衣装代
- 音源代
- DVD・写真代
- 個人レッスン代
- 交通費・宿泊費
- 先生へのお礼
- コンクール当日の引率費用
- その他(トウシューズ代など)
おわりに
バレエコンクール出場には、たくさんのお金がかかります。
ですが、コンクールに出場するコトは、留学するチャンスや自身のレベルアップに繋がるなど、様々なメリットがあります。
自分の子どもにそこまでの投資をする価値が、あるか真剣に考える必要があると思います。
この記事を書いた人Wrote this article
かたーる 男性
『バレエの世界をもっと身近に!』をテーマに情報発信しています。【経歴】高校→バレエ留学→コロナ強制帰国→オーディション旅→海外バレエ団(4年目)。年間100公演以上あるバレエ団でソリストをしています。